面会交流

元妻(元夫)が再婚したら面会交流はできない?!

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今日は、面会交流が中断される理由の一つである、親の再婚について考えてみたいと思います。

   1 再婚は面会交流中断の理由になる?

まず、一度決めた面会交流が中断されてしまう理由として多いものをご紹介します。

①別居親が面会交流中に子どもが嫌がることをしてしまった。
(同居親の悪口を言う、嫌な遊びを強要した、秘密を聞き出そうとしたetc)
②子どもが成長とともに忙しくなった
③子どもが思春期になり、異性親を嫌うようになった
④別居親がルール違反をした
(高価な物を買い与えた、祖父母を同席させた、いつも時間を守らないetc)
⑤養育費の支払いがないことを理由に同居親が会わせないようになった

そして、親の再婚も面会交流が中断される大きな理由の一つです。

   2 どうして再婚をすると面会交流が中断されるのか

2-1 同居親の再婚による中断

同居親が再婚し、中断を求めている場合の理由としてよく語られるのが「子どもに早く新しい家庭に慣れてほしい。」ということです。
つまり、新しい配偶者ができ、もしかしたらその配偶者にも連れ子がいたりなんかして、その新しいメンバーと作っていく家庭を優先的に考えたいということです。
また、「自分ひとりだけ会いにいくのが嫌なようだ。」、「面会交流から帰ってくると気まずそうにしている。」、「お父さん(お母さん)が二人になって戸惑っている。」などという子どもの様子や気持ちが語られることもあります。
ただ、背景には、同居親自身が新しい配偶者に気を遣っていたり、再婚を機に過去の関係を断ち切りたいという思惑があったりと、純粋に子どものことを考えてというわけではないこともよくあります。

2-2 別居親の再婚による中断

別居親の再婚が原因で面会交流が中断することもあります。
新しい家庭に関心が移ってしまったり、面会交流に時間やお金を費やすことが後ろめたくなったりするのが中断の理由です。

同居親としては、無理に会ってもらうわけにはいかないし、内心ほっとする気持ちもあり、別居親の再婚による中断が問題になることはあまりありません。
しかし、子どもにとっては、別居親と会えなくなる事実は変わらず、「親から見捨てられた。」という気持ちになりかねません。

2-3 嫉妬による中断

どちらが再婚するにしても、もう一方がそれをよく思わないことがあります。

①元妻である同居親が再婚し、元夫がそれに嫉妬
         
②面会交流の際、子どもに再婚相手の悪口を言ったり、
「そのうちまた別れるんじゃないの」などと発言
            ↓
③子どもはだんだんつらくなり、同居親に相談
            ↓
④それを聞いた同居親が「そんな人にはもう会わせない!」と激怒

また、逆のパターンもあります。

①元夫である別居親が再婚し、元妻がそれに嫉妬
              ↓
②「私たちを捨てておいて、また新しい家族を作るなんて」
              ↓
③「父親が新しい女と結婚したなんて、子どもがショックを受ける!」
 「もうあの人には会わせない!」

   3 親が再婚しても面会交流を継続する方法

3-1 最初が肝心

将来的に再婚が十分考えられるような若い夫婦が面会交流について取り決めをする際、みなさんにお伝えしていることがあります。
それは、「親の再婚は面会交流を中断する理由になりません。そのつもりで、新しい結婚相手にもきちんと説明しましょう。」ということです。
何事も、最初に注意を促しておくことが肝心だと痛感しています。

これを読んでくださっている方の中には弁護士さんもおられると思います。紛争再熱を避けるためにも、是非、合意時に念を押してみてください。
「先生、面会交流ができなくなりました。」、「再婚すると面会交流させなくていいんですか?」なんていう相談が減ると思います。

3-2 子どもの戸惑いや気まずさを解消する

「自分ひとりだけ会いにいくのが嫌なようだ。」、「面会交流から帰ってくると気まずそうにしている。」、「お父さん(お母さん)が二人になって戸惑っている。」」「子どもが義母(義父)に気兼ねしている。」「子どもが再婚相手にパパ(ママ)を取られたと思っている。」といった子どもの気持ちを解消してあげることも大切です。

まずは、子どもに、「〇〇には、生んでくれたお父さん(お母さん)と、育ててくれるお父さん(お母さん)と、2人いるんだよ。」と説明してあげれば十分です。
そして、どちらのお父さん(お母さん)も子どものことを大切に思っていてくれること、どちらとも仲良くしていいことを伝えるのです。
そうすれば、子どもは戸惑ったり、不安定になったりせず、新しい生活を受け入れることができます。
また、子どもが不安定になるのは、同居親と別居親の関係性、同居親もしくは別居親とその再婚相手との関係性に問題があることの表れでもあります。それぞれの関係が良好であれば、子どもは親の再婚によって面会交流を嫌がることは、まずありません。

   4 まとめ

しかし、親がどんなに頑張っても、避けては通れない子どもの傷付きがあります。

それは、「パパとママはいつか仲直りしてくれるかもしれない。」という希望を子どもから奪うことになるからです。親の離婚に直面した子どもたちに「『こうなったら一番いいな』っていう生活はどんな生活かな?」とか、「今一番の願いは何かな」などと聞いたとき、「またお父さんとお母さんと一緒に暮らしたい。」と答える子どもはけして少なくありません。どんなに両親のけんかを目の当たりにしていても、頭では無理だと理解していても、希望を捨てきれないものなのです。これを「和合ファンタジー」と呼んだりしますが、この和合ファンタジーを壊してしまうのが、親の再婚なのです。

また、どんなにいい再婚相手でも、「親を取られた。」という気持ちが少しはあるものです。また、相手にも連れ子がいた場合、関係性はとても複雑になります。いままで片親と穏やかに暮らしていた生活に突然変化が訪れるのですから、子どもだってストレスフルです。ですので、面会交流時に別居親に愚痴をこぼしたり、家とは違う場所で息抜きをすることも必要なのではないでしょうか。それが、ひいては新しい家庭の早期安定につながるのではないかと思います。

とは言っても、親だって何度も幸せを追求する権利があるのです。また、子どもにとっても、新しいお父さん、お母さんができることはけして悪いことではありません。
親子共に再婚で幸せになるためにも、双方の親が、円満に面会交流を継続する努力をしましょう。

他にも、面会交流がうまくいかない理由について書いています。是非参考にしてください。
面会交流がうまくいかない6つのパターン

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