面会交流

会わせて得する面会交流

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「分かってはいるけれど、何となくいい気分がしない。」

別れた夫や妻に子どもを会わせることについて、こんな気持ちがよく語られます。

何が何でも会わせないというつもりはない。
会わせた方が子どもにとってはいい、ということも分かっている。
それでも、浮気をして家庭を壊した相手に子どもを会わせる気になれない。
子育ての大変な部分だけ押し付けて、楽しいとこだけもっていかれるようで納得できない。
少しばかり養育費を払っているからって、親面しないでほしい。
子どもたちが喜んで出掛けるのを見ると、「一体、私って何?」と余計に気分がふさぐ。

そんな葛藤を抱えながら面会交流に応じなければならないのはしんどいものです。

今回は、そんな同居親のみなさんに、少しでも楽に面会交流に応じてもらえるよう、発想の転換を提案したいと思います。

どうせ会わせるのであれば、子どもだけではなく、「自分にもメリットになる面会交流」を目指してみませんか。

   1 面会交流時間はあなたの自由時間

面会交流調停に立ち会っていると、少しでも会う回数や時間を少なくしようとする方を見かけますが、もしかしたら損をしているかもしれません。

もちろん、お子さんの負担になるほど頻繁だったり長時間だったりする面会交流はよくありません。しかし、面会交流中、あなたは育児から解放されるのです。できれば長く、自由時間がほしくはありませんか?

1-1 美容院や歯医者

美容院や歯医者など、どうしても一定の間隔でいかなければいけない場所があります。婚姻中であれば、配偶者に預けることができます。しかし、ひとり親家庭は、美容院や歯医者に行くことすら難しかったりします。

インターネットで「美容院、キッズルーム完備」とか、「歯医者、子連れOK」といった検索をしたことがある人も多いのではないでしょか。

面会交流中であれば、ゆっくりとそういった用事を済ませることができます。面会交流は、あらかじめ日時が決められますので、美容院や歯医者の予約もできます。

1-2 習い事

小さいお子さんを育てている方にとって、定期的に習い事に通うのはハードルが高かったりします。そのため、時間は持て余しているけれど、子どもがいるために何も好きなことができないという人がいるのではないでしょうか。

この点、面会交流に応じていれば、習い事をするのも夢ではありません。ジムに通いたかった、子ども同伴OKのゆるいヨガではなく、ハードなホットヨガがやりたかった、テニスを習いたかったという人も、その希望が実現するのです。少し長めの面会交流にしておけば、習い事の後、みんなとお茶をしたり、ランチを楽しんだり、ということも可能になります。

1-3 究極の自由は宿泊付き面会交流で実現される

結婚して子どもができてからというもの、一人で夜を過ごしたことがないという人もいるのではないでしょうか。そばにはいつも子どもの寝息が聞こえていたり、時には寝相の悪い手足がおなかにのってきたり・・。

もちろん、それはそれでとてもかけがえのない時間なのですが、一晩でも自由な夜があるとしたらどうでしょうか。

布団をひとり占めして、手足を思う存分伸ばして寝ることができます。久しぶりに朝まで熟睡できるかもしれません。また、もっと自由を謳歌するのであれば、友達と一泊旅行に行くこともできるかもしれません。

考えただけで、ちょっとわくわくしませんか?

   2 面会交流は育児サポート

婚姻中、育児を手伝ってくれない配偶者に腹を立てることはありませんでしたか?離婚した後も、相手に育児を負担してもらってもいいのです。

それでなくても、ひとり親家庭は何かと負担が大きいものです。是非、面会交流で、育児の負担を減らしてもらいましょう。

2-1 習い事の送迎

最近の子どもは習い事が多いです。きょうだいが複数いたり、それぞれが違う曜日に違う習い事をしている場合なんかは、習い事の送迎だけで毎日大忙しだったりします。

そのため、習い事の送迎を含んだ面会交流を提案してみてはどうでしょうか。

もちろん、習い事の送迎だけだと、まさに育児サポートになってしまいますが、習い事の後、ちょっとお茶をしたり、ひと遊びする時間をプラスすれば、子どもも別居親も満足する面会交流になるのではないでしょうか。

習い事の送迎は、日時や曜日が決まっていますので、相手と日程調整をする手間が省けるのも嬉しいところです。

2-2 平日の夕食

例えば、あなたが仕事をしていて、子どもが保育園に通っているとします。平日は、まだ途中の仕事を放りだして、慌てて保育園にお迎えに行き、帰宅後は息もつかずに夕飯の準備をして食べさせ、お風呂に入れて寝かしつける、といった怒涛のような毎日を送っているのではないでしょうか。子どもが寝たころには、へとへとに疲れ果て、自分の時間を持つ余裕もない、下手をすれば子どもより先に寝落ちしてしまうという人もいることと思います。

そんな毎日の中で、週に1日、もしくは2週間に1日、ベビーシッターさんが子どもを保育園にお迎えに行き、自分の家でごはんを食べさせ、お風呂まで入れて、最後は家まで送ってきてくれたらどうでしょうか。しかも、そのベビーシッターさんが無料だとしたら・・・。

もちろん、別居親はベビーシッターではありません。しかし、少なくとも、ベビーシッターより子どもを愛していますし、子どもとの交流を大切にしてくれます。

その間、あなたは、残業をしてもいいですし、同僚と食事をしてもいいのです。疲れているのであれば、デパ地下でお惣菜でも買って、家でテレビを見ながらのんびり食べるのもいいでしょう。

そんな夢のような時間が週一で持てたら、きっと心にゆとりができ、もっと子育てが楽になるのではないでしょうか。

2-3 行事への参加

保育園でも幼稚園でも小学校でも、何かと行事が多いものです。子どもの成長が垣間見られる楽しい時間ではあるのですが、仕事を持っているひとり親にとっては、結構負担感があったりします。

ひとり親は、家計を支える必要があるため、仕事をしている人がほとんどです。そして、仕事を始めたばかりで、有給が取りにくかったり、時給で働いているため、休みが給料減に直結してしまったりします。

そのため、きょうだいが複数いて、行事が重なる時期などは、別居親と分担ができれば、楽ではないでしょうか。

   3 面会交流は養育費の一部

子どもを遊ばせるというのは何かとお金がかかるものです。経済的に余裕がないひとり親家庭にとって、面会交流は経済的なメリットももたらします。

3-1 外食

子どもは、外食が好きです。度々いけないからこそ、特別感があります。

しかし、外食にはお金がかかります。ファミレスだって、結構かかります。子どもが大きくなれば、食べる量もバカになりません。

しかも、時には「ステーキが食べたい。」「〇〇ちゃんちはよくお寿司屋さんに行くんだって」なんて子どもが言ってくるかもしれません。

もちろん、「よそはよそ、うちはうち」と子どもに贅沢をさせず、現実的に育てるのもいいと思います。でも、たまには、「お寿司おいしかった~。」と嬉しそうに帰ってくる子どもの顔を見るのもいいものではないでしょうか。しかも、自分の懐を痛めず・・・。

3-2 テーマパーク

最近のテーマパークはお金がかかります。TDLやUSJはもちろん、もうちょっと格下なピューロランドやレゴランドなどの入場料もバカになりません。

あなたが興味がないものでも、子どもだけで入場させるわけにもいかず、当たり前ですが、大人分の入場料も必要になってきます。

いつもは近所の公園で遊んでいても、たまには、楽しみで前日眠れないくらいの場所に連れていってあげたいものです。

3-3 おもちゃや学用品

おもちゃ代も結構かかります。最近のおもちゃは、ゲームのソフトをはじめ、高価なものが多かったりします。また、個人的にはおもちゃ業界の戦略だと思っているのですが、材料を次々に買い足す必要があるメイキングトイの種類も爆発的に増えています。子どもは、年齢や興味に応じたおもちゃを欲しがり、一度買えばそれで何年も遊んでくれるということはなくなりました。

また、習い事や部活動の道具などもお金がかかります。テニスのラッケト、サッカーのスパイクシューズ、野球のバットやグローブ、どれも一万円前後したりします。

そのよう道具を習い事の送迎の帰りに買ってもらえれば、とても助かりませんか?

「(例えば)野球は別居親のテリトリー」と決めてしまい、送迎、試合の付き添い、技術的なアドバイス、道具の購入、そういったことをすべて任せてしまえば楽なことこの上なしです。

   4 まとめ

面会交流は「子どもの福祉」が強調されます。

そのため、自分が納得いかなかったり、本当は会わせたくない気持ちを抑えて、渋々子どもを見送ることになります。

しかし、子どもを頑張って育てている同居親のメリットだって、もちろん追及してもいいと思います。

まさに、「親の幸せなくして、子どもの幸せなし。」です。

時間やお金をかけて調停をやり、神経をすり減らした上に会わせるという結論を出されるのであれば、そんな争いをする前に、自分のメリットもたっぷりある面会交流を逆提案してほしいと思います。

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