離婚一般

夫や妻の浮気を疑ったときに行う5つのステップ

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離婚理由として圧倒的に多いのは「性格の不一致」です。そして、暴力、異性関係と続きます。(最高裁判所司法統計平成26年度婚姻関係事件数「申立ての動機別申立人別全家庭裁判所」を参照) 
 今日は、そのうちの「異性関係」つまりは浮気や不倫と離婚の関係について書きたいと思います。                                                    

   1 なぜ浮気が発覚するか

1-1 あまりに詰めが甘い場合

例えば、別居した後、自宅に置いてあるパソコンから不倫相手との写真が大量に発見されたり、子どもを連れて浮気相手と旅行していたり、メールでの甘~いやり取りをパスワードもかけずに誰でも見られる状態にしたままお風呂に入っていたり、といったことで浮気が発覚します。 あまりに古風ですが、石鹸のにおいをプンプンさせて帰ってきて、その結果浮気がばれた人もいます。こういう詰めの甘い人たちが意外に多いのですが、なぜなのでしょうか。 思うに、こういう人たちは既に夫婦関係が悪化しかけていて、「死ぬ気で隠す気」がないのです。言い換えると、心のどこかで「ばれたらばれたでいいか。」と考えているということです。 こういうタイプの人は、離婚しない限り不貞を繰り返します。既に配偶者を尊重する気持ちがなくなっていますから。 個人的に思うのは、相手とまだ婚姻関係を続けたいと願っている間は、不貞はばれません。細心の注意と自制心があれば、不貞はいくらでも隠せるものです。

1-2 隠してもばれてしまう浮気

一方、細心の注意を払っていたにもかかわらず、ばれてしまう人がいるのも事実です。メールや電話の履歴は全て消去し、ましてや写真も撮らない。会う頻度も月に一回程度、平日の仕事帰りに2,3時間。休日には子どもの相手をし、夫婦関係も外見的には良好。 しかし、浮気相手に裏切られればひとたまりもありません。浮気相手が離婚を迫ってきたが、それを断ったら配偶者にばらされた、なんてことはドラマだけではなく現実社会の中でもよくあります。 また、探偵を雇われたら間違いなく発覚すると思った方がいいでしょう。何度か探偵の報告書を見たことがありますが、それはそれは詳細に書かれています。監視される方は知らないわけですから、無防備です。最近は、離婚する際、「念のため」に探偵事務所に依頼する人もいます。

   2 配偶者の浮気に気付いたらどうしたらよいか

2-1 ステップ① 自分の気持ちを確認する

実は、これが一番大切なステップです。相手の浮気を疑ったとき、その疑いが真実になった場合の結果を考えずに行動してしまう人がいます。「まずは、はっきりさせよう」という考え方、実は自分が苦しむことになります。確認行動に移る前に、「自分は相手が浮気をしていたら離婚を決断できるか。」という難問を解決しなければいけません。でなければ、不倫は確認したけど離婚にも踏み切れないという苦しい状態になります。ここで離婚に踏み切れると思った人は、次のステップに進んでください。そうでない人は、相手に警告を発し、その後の様子を観察してみてください。「もしそういういうことをしてるなら絶対にやめて。」と、相手に伝えてみるのです。それで相手の言動が変わるようなら、相手にはまだ誠意が残っていたということですし、変わらないようであれば、次のステップに進む必要があるかもしれません。

2-2 ステップ② 浮気の証拠をつかむ

離婚を決断すれば、次は浮気の証拠をつかみます。相手が正直に離婚を認めれば証拠は必要ありませんが、どう出てくるかは予想不可能です。そのため、使うかどうかは別にして、きちんと証拠はつかんでおきましょう。

2-3 ステップ③ 探偵事務所に依頼

自分で証拠を探せなかった場合は、探偵事務所に依頼しましょう。安い費用ではありませんが、相手に請求する慰謝料の金額を考えれば、決して損はしないと思います(通常の収入がある人なら)。ただ、探偵から提出される報告書はとても詳細なもので生々しい写真も含まれています。心の準備が必要です。

2-4 ステップ④ 相手に浮気の有無を確認し、離婚を求める

相手に浮気の事実を確認し、離婚してほしいと告げましょう。ここで相手が浮気を素直に認めるようであれば、探偵事務所の報告書は、ひとまず脇に置いておきましょう。探偵事務所に依頼するというのは、浮気をされた方としては当たり前の行為かもしれませんが、相手にとっては、「探偵なんか雇ってまで」と否定的にとられることが少なくありません。探偵なんて雇われるようなことをする方が悪いのですが、後の話合いをスムーズに進めるためにも、いたずらに反発を買う行為はやめておきましょう。

2-5 ステップ⑤ 配偶者とその浮気(不倫)相手に慰謝料を請求する

慰謝料は、配偶者のみではなくその相手にも請求できます。不貞行為の責任は2人にありますので、双方に請求しましょう。

   3 離婚における浮気の代償

3-1 慰謝料請求

まず、慰謝料を請求されます。これは、自分だけでなく、浮気相手にも同じく請求されます。金額は、婚姻期間の長さや浮気の態様、所得等によって決められます。 また、訴訟で争うとなると、赤裸々に男女関係の話が出てきます。いついつホテルに行っただとか、どんな写真を残していただとか、こんないかがわしいメールのやりとりをしていただとか、証拠付きで主張されるわけです。 これは、正常な大人にとって、かなり精神的なダメージが大きいものです。 また、相手にも慰謝料請求される訳ですから、浮気相手の諸々のダメージも大きくなります。そのため、不倫関係がそこで終了することもままあることです。ですので、家庭も失い、交際相手も失ってひとりぼっちという結果になります。

3-2 婚姻費用の減額

これは妻が不倫した場合に想定されますが、通常、離婚はしていないが別居しているという状況だと「婚姻費用」という名の生活費が夫から支払われます。 妻が子連れで別居している場合は、「婚姻費用=子どもの生活費+妻の生活費」ということになりますが、これが不倫妻だと「妻の生活費」の部分が減額になることがあります。

3-3 面会交流や親権への影響

基本的には、子どもとの関係と浮気の問題はリンクしません。いくら浮気していたからといって子どもとの面会交流が制限されるわけではありません。また、育児放棄して不倫でもしない限りは、「不倫したから母親失格」というわけではありません。ただ、実際は、人の気持ちはそんなに簡単に割り切れないものです。たとえば、子どもがある程度大きい場合、やはり「浮気した不潔なパパには会いたくない。」となることもあるでしょうし、妻に浮気された夫が「バカにされた。」と感じ、すべての離婚条件で理不尽な主張をしてくることもあります。

   4 まとめ

日々、「配偶者の浮気がどれだけ衝撃が大きいか。」ということを痛感しています。相手を信じていればいるほど、浮気をされたショックは大きくなります。そのショックは「自尊心の崩壊」を招き、頑なな姿勢へとつながります。結果として、離婚条件の過大な主張として浮気をした張本人に返ってきます。長い婚姻生活の中で配偶者よりも別の誰かが素敵に見えることもあるでしょう。しかし、理性のある人間だからこそ、一時的な本能や欲求に負けず、配偶者や子どもと継続的かつ緩やかでささやかな関係を大切にしてほしいと思います。

配偶者の浮気についてはこちらも参考にしてください。
夫(妻)の浮気を疑ったらまず最初にすること

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