面会交流

親の離婚、そのとき子どもの気持ちは?

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再婚家庭と面会交流

「面会交流を始める前に、基本的なルールを共通認識として持っておきたい。」

「親の離婚を子どもがどう受け止めているか知りたい。」

「面会交流の回数だけではなく、相手に子どもの視点を持ってほしい」

今日はそんなときにお勧めの動画を紹介します

「離婚をめぐる争いから子どもを守るために」と「子供のための面会交流に向けて」というタイトルの動画です。

このビデオは最高裁判所が作ったものですが、 家裁を利用して離婚する人だけではなく、協議離婚する人も、もちろん見ることができます。最高裁のホームページに出ていますので、是非参考にしてみてください。

   「離婚をめぐる争いから子供を守るために」

このビデオは子どものいる夫婦が離婚の際に気を付けるべきことをドラマ仕立てで説明したものです。

例えば、子どもは親の離婚に対して不安や悲しみを募らせているので、離婚そのものや今後の生活についてきちんと説明する必要があることや、両方の親から愛されていることを感じられるようにすることが子どもの健やかな成長につながることなどが出てきます。

家裁調査官として仕事をしていると、親の離婚に直面した子どもたちから、様々な声を聞くことになります。

「お父さんとお母さんは私が勉強しないことでいつもケンカしてたの。私のせいで離婚しちゃったのかな。」

「あの日、私が友達の家に泊まりにいっていなければ、お母さんも家出したりしなかったんじゃないかな。私が親の離婚を手助けしてしまったのかも。」

「突然お母さんから『引っ越すよ。』って言われて。学校のこととか友達のこととか心配なことがたくさんあったけど、お母さんも大変そうだったから聞けなかった。」

などなど、挙げればきりがありません。

また、言葉にはできなくても、同じような思いを抱えている子どももたくさんいることでしょう。親が思う以上に、子どもは親の離婚に悩み、傷付いています。

一方、こういう子どもの親御さんにかぎって

「うちの子はしっかりしてるから、言わなくても分かってくれている。」

「子どもの前でけんかしないようにしてたから大丈夫。」

「あの子は鈍感なタイプだから、お父さんが単身赴任になったくらいに思ってるんじゃないですかね。」

などと楽観的だったりします。

もちろん、家庭の状況やお子さんの性格はさまざまですから、一概に「離婚=子どもが傷付く」というわけではありません。「両親がけんかする姿を見なくてすむからよかった。」と本当にほっとした表情で語る子もいます。

しかし、離婚が子どもに「変化」をもたらすのは事実です。そして、「変化」はストレス要因になります。

是非、お子さんの年齢や性格に応じた客観的な説明(「お父さんがお金をくれないから離婚するのよ。」といった感情的な説明ではなく、「お父さんとお母さんは一緒に住めないから、〇〇ちゃんはお母さんと一緒にお引越しするけど、転校はしないから安心してね。」等といった客観的な説明です。)を丁寧にしてあげてください。

「分からないから不安だ」という気持ちがなくなるだけで、お子さんはずいぶん楽になるものです。

ただ、離婚となれば、親御さん自身も喪失感や今後の生活への不安などで精神的に不安定になることでしょう。紛争性の高い離婚であれば、心身ともに疲弊することも想像に難くありません。

ですので、身内でも友人でも、はたまたカウンセラー的な人でも結構です。

自分の悩みを聞いてくれる相手を持ち、少しでもストレスを軽減する工夫をしてみてください。そして、そこで生まれた余裕を子どもさんへの意識に回してください。

きっとこれまで見えなかった子どもさんの変化に気づくことがあると思います。

そのほかにも、親の離婚と子どもの心の関係についてはこちらをご参考ください。

離婚が子どもに及ぼす悪影響とその軽減方法
子どものいる夫婦が離婚時にしてはいけない10のこと

   「子どものための面会交流に向けて」

ここでは、面会交流の際に親御さんに注意してほしい点がドラマ仕立てで説明されています。

例えば、

①子供の予定を最優先で日程を考える
②相手の親の詮索をしたり、悪口を言わない
③勝手に約束をしない

などです。

動画に出てくる元夫婦の電話口の口調が明るすぎたり、時には笑顔まじりで話してみたりと、実際に面会交流をしているみなさんの「そんなわけないだろ!こんなに関係がよかったら離婚しないだろ!」というツッコミが聞こえてきそうですが、本当にこんな風にできれば、お子さんも喜んで面会交流に出かけられるでしょうし、離婚がお子さんに及ぼす負の影響も最小限にとどめられるのではないかと思ったりもします。是非、見てみてください。

元家庭裁判所調査官が数多くの面会交流案件を担当してきた経験をもとに、具体的な面会交流の方法について書いています。「面会交流のイメージがわかない。」「子どもと面会交流で何をして遊べばいいか分からない。」という方はご参考ください。
元家庭裁判所調査官が提案する面会交流10パターン

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