代表小泉のつぶやき

「『令和』になる前に…」駆込み離婚の真実

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巷では、元号が「平成」から「令和」に変わることにちなんで、「平成最後の〇〇」とか、「令和になる前に〇〇してしまう」といった特集がテレビや雑誌で組まれたりしています。

今日は、「『令和』になる前に・・・」という離婚当事者のみなさんの気持ちについて雑感として書いてみたいと思います。

離婚業界の繁忙期

離婚業界には、いくつかの繁忙期があります。

お盆

お盆は、仕事が休みになり、家族で過ごす時間が増えます。そのため、夫婦間の衝突も増え、「やっぱり、うまくいかない」ということを再確認することなります。

また、どちらかの実家に帰省することも多かったりします。すると、義両親との確執が再燃したり、姑との間を取り持ってくれるどころか、自分ではなく姑の味方をする夫に嫌気がさしたり・・・。

お盆が空ける8月後半、離婚業界はちょっとした繁忙期を迎えます。

年末年始

年末年始は、何かと「節目」を意識する時期です。

そのため、これまで悩んでいた夫婦関係や、思い切って一歩を踏み出せなかった離婚に関しても、「年内になんとかしたい・・」「すっきりして新しい年を迎えたい」そんな気持ちになったりします。

また、お盆と一緒で、夫婦の時間が増えたり、帰省する機会が多いのも離婚が増加する原因の一つといえます。

年度末

年度末は、もっと現実的な理由で離婚が増えます。

例えば、お子さんのいるご夫婦にとって、離婚の際に一番気になるのが「子どもへの影響」です。

そして、その影響を一番最小限に抑えられるのが年度末だと考える人が多いようです。

学齢期のお子さんにとって、ある日突然苗字が変わるのは、いろんな意味でとてもストレスフルだったりします。

友達になんて説明すればいいのか、変な目で見られないか、そんなことが心配になるのです。

そんな心配をしなくて済むようにといった親心からか、年度末(特に進級時ではなく進学時)に離婚を希望する人が多いようです。

離婚に勢いは必要か

結婚より何倍も心身が疲れるのが離婚

結婚だって、結婚式の準備や生活環境の変化など、ストレスフルなこともあります。

しかし、離婚の場合、その心身の疲れやストレスは結婚のそれとは比べものになりません。

一番近しい相手と離婚条件の交渉をしなければならないというのは、何かと気持ちが重くなります。

そもそも、離婚を切り出すタイミングさえ難しく感じたり、なんて言えばいいか分からないなど、随分手前のところで足踏みしてしまうのです。

そのため、別居のための準備、離婚後の生活設計、離婚条件の協議といったことがとても面倒に感じられたり、到底やり遂げられないように思えたりするのです。

子どもを思うと離婚できない

子どもがいると、「この子から父親(母親)を奪ってはいけない」と思うと、できるとこまで我慢しなければと思ったりもします。

また、学齢期のお子さんだと、学費のことも頭をよぎります。「私一人では大学を出してやれない」、「せめて〇〇を卒業してから」と金銭的な理由で離婚に踏み切れないこともあります。

そのため、何かこれといったきっかけや背中を押すものがないと、なかなか離婚に踏み切れないものなのです。

「令和」になる前の駆込み離婚は存在するか

では、もうすぐ「平成」が終わり、「令和」を迎える今日この頃、改元を意識した駆込み離婚があるかどうか、そんなことを考えてみたいと思います。

ADR(裁判外紛争解決手続)という離婚手段

ADRは裁判所での調停・裁判や弁護士に依頼するよりも、穏やかな解決が見込めます。

そのため、思い悩んだ末にADRのことを知り、「争ってまで離婚するのは大変そうだけど、ここなら話し合えるかも」と当センターに問い合わせてくれる人が比較的多かったりします(もちろん、「夫(妻)の不貞が発覚したので、もう許せません」といった感情の対立が激しい案件もありますが)。

新しい離婚の方法? ADRという解決策
ADR調停 よくある質問
ADRによる調停―成立事例集-

「令和」は単なる理由の一つ

そういった人たちは、長年夫婦不和のまま放置していたり、ぐっと感情を押し殺して我慢しています。

でも、心の中では、何かをきっかけにして離婚に踏み出す勇気を持ちたい、現状を変えたいという気持ちも持っています。

そのため、「平成が終わる前に」、「新しい時代を新たな気持ちで迎えたい」という理由を自分なりに見つけ、前に進もうとするのです。

雑感まとめ

日々、多くのご夫婦の離婚に立ち会っていると、「離婚はそんなに簡単ではない」と実感します。

子どもへの影響、離婚後の生活の安定、老後の不安、考えるべきことや不安要素が山ほどあります。

しかし、それでも現状よりましなはずだと一歩を踏み出すのです。

これからの令和の時代も、そんなみなさんに寄り添い、穏やかな解決をサポートしていきたと思う今日この頃です。

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