離婚カウンセリング

離婚カウンセリングと離婚法律相談の違い

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「離婚カウンセリングと法律相談はどう違うんですか?」
「こういうときはどちらに相談すればいいのですか?」

当センターには、こんな質問が寄せられることがあります。
そもそも、離婚カウンセリングの定義も不明確ですし、法律相談との違いも分かりにくいですよね。 そこで、今回は、離婚カウンセリングと法律相談の違いについて書きたいと思います。

こんなときは法律相談

弁護士に聞きたい法律事項が明確

弁護士に次のようなことを聞きたいと質問が明確な場合、離婚カウンセリングではなく、法律相談が適していると言えます。

①配偶者の不貞が発覚したけど慰謝料はいくら?
②こんな理由で離婚できる?
③相手は専業主婦だが、自分が親権を取ることができる?
④離婚するには別居期間は何年必要?

回答によってどの選択肢を選ぶか決められる

①慰謝料が○○円以上だったら離婚する。
②親権が取れるなら離婚する。
③別居期間が○○年も必要なら離婚は諦める。

相手との交渉が見込まれるとき

離婚の意思が固まっている上に、相手ともめることが予想されている場合は、弁護士に依頼する可能性が高いですので、あらかじめ法律相談を受けておくことをお勧めします。
というのも、きっとみなさん、お知り合いの弁護士に頼むのでない以上、いくつかの法律事務所の法律相談を利用し、自分との「相性」や「印象」から依頼する事務所を決定していくはずです。それでなくても大変なプロセスなので、離婚カウンセリングまで受けている暇はないでしょう。

ただ、自分で相手との直接的な交渉ができなかったとしても、第三者が仲介に入ってくれれば、協議ができる場合もあります。そんな場合は、専門家の仲裁性でであるADR(裁判外紛争解決手続)利用するという方法もあります。

新しい離婚の方法ーADR調停活用術―
ADRによる調停(仲裁・仲介)

こんなときは離婚カウンセリング

急に相手から離婚を切り出されてどうすればよいか分からない

突然、離婚を切り出された場合、あなたの思考は混乱することでしょう。よく分からないけど、とにかく不安だったり、悲しかったり。
何か考えて結論を出していかなければいけないのは分かっているけど、自分でもどうしていいか分からない。
そんな場合は、離婚カウンセリングがおすすめです。
まず、話すだけで気持ちが落ち着きますし、自分のおかれた状況を冷静に考えることができるようになります。
気持ちを落ち着けて問題を整理してみると、見えてくるものがあります。

夫婦間のことに不満がある

離婚を決意しているわけではないけど、夫(妻)に不満があるという場合にも、離婚カウンセリングがおすすめです。
たいていの離婚カウンセラーは離婚の場合だけでなく、夫婦間の問題全般について相談を受け付けているはずです。
ですので、必ずしも離婚だけが目指す解決ではなく、夫婦間の関係を修復するという方向での相談も可能でしょう。

離婚するかどうか迷っている

なかには、相談者の悩みに寄り添いつつ法律相談に応じてくれる弁護士さんもいますが、多くは、「離婚を決断してからもう一度きてください。」と言われます。
ですので、あなたから話を聞き、「何がどうであれば離婚を望むのか」、「何がどうなれば離婚しなくていいのか」といった悩みの整理をしてくれる離婚カウンセリングがおすすめです。

とにかく話を聞いてほしい

夫婦間の問題というのは、意外と相談相手が少ないものです。
本来一番の相談相手であるべき配偶者はもちろんダメですし、自分の両親にだって心配を掛けたくないという気持ちもあり相談しづらいものです。
ママ友やパパ友にだって、子どもたちの間で広まってはいけないので気軽に口にはできません。職場の同僚にだって、出世に響くかもしれないと思うと易々と相談できません。

また、友達に相談した場合、離婚経験者の友達は「離婚しちゃいなよ。」と無責任に離婚をすすめてきたり、逆に良妻賢母なママ友は「子どものことを考えたら離婚はよくないよ。」なんて説教をしてくるかもしれません。みんな、自分の価値観でアドバイスをしてきますので、大変危険です。
公平な立場で、また、離婚に関する知識も豊富な離婚カウンセラーこそ、相談相手として最適です。

離婚協議中もしくは離婚後にも利用可能

離婚カウンセリングは、受けるべき時期が決まっているわけではありません。

例えば、既に弁護士さんに依頼しているけれども、「いつも法律面の相談ばかりで心情を聞いてくれない。じっくり気持ちを聞いてもらう機会もほしい。」ということもあるかもしれません。

また、弁護士に依頼して訴訟を提起したけれど、相手と罵り合う日々に疲れてしまった。誰かに気持ちを聞いてもらいたい、なんていう場合に利用することもできます。

はたまた、既に離婚問題は解決したけれど、離婚後の空虚感や孤独に悩まされているといった場合に相談を受けることも可能です。

まとめ

とにかく、離婚は心身ともに疲弊する作業です。是非、自分ひとりで悩まず、専門家の力を借りてみてください。きっと、ネット検索では得られない専門的で良質な情報や心の平穏を手に入れることができると思います。

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