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うつ病夫との離婚、後悔しないための5つの注意点

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うつ病の夫との離婚にはちょっとした工夫や注意が必要になることがあります。このコラムでは、うつ病の夫となるべく円満に穏やかに離婚するための注意点を5つお伝えします。

後悔しないための5つの注意点

離婚時期の検討

急激に症状が悪化している時期に離婚を切り出してしまうと、症状がさらに悪化し、不測の事態を招くことがあります。

相手の状況は決して良くないけれど、このままでは自分もだめになってしまう。そんなときは、まずは、別居を先行させるという方法もあります。

別居の際、「あなたと一緒に暮らすのが苦痛だ」と伝えることに不安があれば、仕事や親の介護など、何か別の理由を考えてもいいかもしれません。

夫と離婚協議ができそうだという方は、以下に読み進めてみてください。

期限を設ける

うつ症状のある方は、物事を意欲的に進めたり、決定していくことにしんどさを感じます。特に、夫が離婚を望んでいない場合、積極的に進めたいという気持ちにはなれません。

そのため、話し合いの際には、「〇〇までに返事が欲しい。」、「〇〇までに返事がなければ家を出ます。」等と、回答の期限を決めましょう。

また、その期限を過ぎた場合にとる行動についてしっかりと伝えておくこともとても大切です。

自分だけでできることで組み立てる

例えば、協議離婚は相手の合意がなければできませんが、別居は自分の意思でできます。また、別居に際し、相手に出て行ってもらうのは相手の同意が必要ですが、自分が出ていくのは自分だけの意思でできます。

このように、夫の言動に影響されず、自分だけでできることで段取りや手順を組み立てると、物事を進めることができます。

ADR(裁判外紛争解決手続き)を利用する

夫がうつ病の場合、弁護士に依頼して家裁で争うようなことはしたくない、だからと言って、二人ではなかなか話が進まないといった気持ちの間でどうしていいか分からなくなってしまう人がいます。

そんなときにお勧めなのがADRを利用した民間調停です。

ADRであれば、裁判所に申し立てるより、幾分相手の受け止めもソフトです。また、自宅からzoomで調停に参加できるなど、相手の体調に配慮した進行も可能です。

ADRの制度については、以下のコラムをご参照ください。

弁護士に依頼せず協議離婚を進める方法
ADR調停、よくある質問
ADRのお申込みページ

養育費の免除

子どもがいる場合、夫がどんな状態であれ、子どものためのお金は支払ってもらいたいと思うものです。ただ、夫がうつ病を理由に無職もしくは休職中の場合、払いたくても払うことができません。

一方で、夫がいつまでも無職とは限りません。病気から快復し、しっかりと働いてくれるかもしれません。

そのため、何が何でも養育費を今すぐ支払ってほしいと主張するのではなく、現在は仕方がないけれど、夫が就労を開始した場合、養育費算定表をもとに養育費について協議することを合意しておくのがお勧めです。

夫の人生の犠牲にならないために

ここまで読んでくださったあなたは、きっとうつ病の夫との離婚に心を悩ませていることと思います。

うつ病の夫との離婚は、「迷い」の連続だと思います。

ときに、夫のことを見捨てるようで罪悪感を感じたり、もし自分が離婚を切り出すことで症状が悪化したらどうしようと身動きができないような気がするかもしれません。

しかし、夫のために、あなたの人生を犠牲になるのはおかしいですし、もちろん、子どもの人生はもっと大切に考える必要があります。

また、夫の身に起こることや夫の健康に関する責任は夫にあるのであって、あなたはあくまで妻というだけです。すべての責任が自分にあると思うと苦しくなってしまいますので、「自分ができることは大してない。夫が回復するのも、悪化するのも、夫次第」と考えてはどうでしょうか。

何かお迷いのことがあれば、ぜひご相談ください。以下の離婚カウンセリングのページより、ご相談予約が可能です。
離婚カウンセリング

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