性格傾向と離婚

片付けられない妻、もしかして発達障害?!   ー円満に離婚するための3つのヒントー

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最近、「片付けられない妻」との離婚に悩む夫の立場の方からのご相談が増えています。そして、その多くが、単に片付けられないだけではなく、「うちの妻は、発達障害かもしれません。」という一言が加えられるのです。

今日は、発達障害が理由で片付けができない妻と円満に離婚するためのヒントをお伝えしたいと思います。

片付けられない妻の日常

家の中は物だらけ

片付けが苦手なら、物を増やさなければいいのですが、片付けられない妻は、逆に物が多かったりします。

そもそも買い物好きな人が多いようにも思いますし、片付けられないからこそ、自分が何を持っているかも把握していないのです。

持っていても、必要なときにすぐに使えなければ持っていないのも同然です。

なので、家の中に同じものが2つも3つも転がっていたりするのです。

また、子どもがいたりすると、その物の多さは加速度的に増していきます。

「自分のものではなく、子どもに必要なもの」という大義名分があれば、買い物もしやすいのです。

ひどい人になると、買ったものを袋から開けないまま放置していたりします。また、転居して数年経っても、開けられないままの段ボールが山積みになっています。

一部屋全部が物置のようになっていたり、服や食べた物などがそこかしこに散らばっているという人もいます。まさに、足の踏み場にも困るというような状態です。

家事全般が苦手なことも

片付け下手な妻は、家事全般が苦手だったりします。

洗濯や掃除、炊事に日用品の買出しなど、毎日の家事は複雑に組み合わされ、それを段取りよくこなすことを主婦は求められています。

しかし、発達障害の妻にとって、これらのことを頭の中で整理し、順序良くこなしていくことは至難の業です。

なので、片付けられない妻と家事ができない妻は「≒」だったりします。

そのため、料理が苦手なのでスーパーのお惣菜が多いとか、洗濯ものをためてしまうといったことが起こってきます。

子育ても苦手?!

片付けられない理由が発達障害にある場合、妻が抱える問題は多岐に渡ります。

そして、その問題の中でも一番大きな課題が「子育て」です。

まず、子育てはストレスフルなものです。それだけでも発達障害の妻にとって、症状(特徴)が出やすい状態と言えます。

しかし、もっとやっかいなのは、コミュニケーション能力の低さです。

核家族での孤独な子育てにとって、地域の児童館に遊びにいったり、月齢が同じ子どもの育児サークルに参加するなどして、仲間を作ることが欠かせません。「うちの子、ミルクの飲みが悪くて・・・。」、「最近、夜泣きが始まったんだけど、〇〇ちゃんの月例だとどう?」などと、話すこと自体がとても大切だからです。

しかし、発達障害の妻は、初対面の人が集まる集団に入り辛かったり、そもそも、そのような集まりに興味がなかったりして、孤独になりがちです。

そして、片付けができていない汚い家の中で、ストレスをため込んで子どもにきつくあたってしまう、なんていうことが起こってしまうのです。

もちろん、子育ても段取りや手際の良さが求められます。そういった意味でも、発達障害の妻にとって、子育ては難関なのです。

夫が「片付けられない妻」との離婚を考えるとき

妻が片付けられないだけで離婚を考える人はそう多くありません。

結婚前からある程度覚悟や予想ができている人もいますし、また、日常生活の中でも、片付けられない妻をサポートするため、まずは、散らかっているものをビニール袋に詰めて部屋の隅に寄せてみたりする人もいます。金銭的な余裕がある人は、家事代行サービスに頼んだりすることもできます。

そうやって、何等かの形で解決できることもあります。しかし、先ほどもお伝えしたように、片付けられないだけでなく、色々な問題が付随してくる点が発達障害の難しさなのです。

家事・育児全般が苦手な妻に嫌になってしまう

外で一生懸命働き、家族を養うための給料を得ている夫にとって、妻が家事・育児を十分にできていないことが不満の種になることがあります。片付けられないだけならまだしも、家事や育児の全般ができないとなると、夫婦間の役務に関するバランスが崩れてしまうのです。

「僕はこんなに大変な思いをして外で働いているのに、君は家で何もしてくれない。僕の給料をのうのうと消費しているだけじゃないか。」となるのです。

妻としては、そもそも子どもを保育園にも預けず世話をしていること自体が自分の働きだと思っていますし、不十分ながらも家庭生活が回っているのは自分のおかげだという自負もあります。

そのため、夫婦間の言い争いやけんかが絶えなくなり、夫は離婚への意思を固めるのです。

性格の激しさに疲れる

片付けられない妻の特徴は、性格が激しい人が多いということです。発達障害の場合、感情の統制が下手であったり、自分の気持ちを整理して相手に伝えるということが苦手です。また、相手の様子や周囲の状況から判断することも難しかったりします。

そのため、やはり同じように日常生活におけるけんかが絶えなくなり、また、その際の妻の言動の激しさも相まって、夫は妻に嫌気がさしてしまうのです。

子育てに不安を感じる

発達障害の程度にもよりますが、子育てに支障をきたすこともあります。例えば、乳幼児期の子どもに対するお世話が不十分で、子どもがすぐ病気になったり、怪我が多かったりする場合があります。

そんな場合、夫としても、子どもに何かあってからでは遅いということで、自分が親権者になって離婚するという考えが浮上するのです。

また、子どもが学齢期になってからも、食事も満足に作れない、家は散らかり放題という家庭環境が子どもにとってよくないと判断する夫もいます。

加えて、妻が子どもとの関係がよくなく、子どもとの衝突が激しかったり、一方的に妻が子どもを押さえつけているような状況の場合、やはり、悪影響を及ぼす妻を子どもから離すために離婚を選択する夫もいます。

プライドの高さやこだわりに疲れる

一般的に、発達障害の人は、勝ち負けにこだわる人が多かったりします。また、相手や周囲の気持ちを読んだ言動が苦手だったりするため、話し方がつっけんどんで、上から目線だと思われ、「プライドが高い」というイメージを持たれることがあります。

夫婦の場合も、同じような感じを持つことがあり、発達障害の妻に対し、「家事もしっかりできないくせに、なんであんなに偉そうなんだ。」という夫の批判を耳にすることもあります。

もちろん、妻としては、偉そうにしているつもりはないのです。逆に、うまく家事や片付けができないことを後ろめたく思っていて、そこを非難されると過剰に防御してしまったりするのです。

また、発達障害の人は、マイルールが多かったり、思い込みが強かったりします。そのため、自分がこうと思っている以外の指摘をされたり、何かの変更を強いられると、強く反発を感じるのです。そして、夫はそんな妻とのやりとりに疲れてしまうようです。

発達障害の妻と円満に離婚する3つのヒント

そんな妻との婚姻生活をどうするか。選択肢はそれぞれです。

妻との婚姻生活を継続するため、一緒に通院するという方法もあります。妻が一緒に行ってくれない場合、夫が一人で通院し、発達障害の妻への対処方法を学ぶということもできます。

しかし、場合によっては、妻との生活に心身ともに疲弊し、離婚を選ばざるを得ないこともあります。そんな場合でも、なるべくもめずに離婚するためのヒントをいくつかお伝えします。

まずは別居

何と言っても、まずは別居がお勧めです。

大抵の方は、散らかり放題の自宅や噛み合わない会話、ときに攻撃的な言動をとる妻に疲れ切っています。

まずは、物理的な距離を置き、落ち着いた状態で今後のことを考えてみましょう。

発達障害の妻の場合、夫がいくら離婚したい気持ちを説明しても、理解してくれない場合があります。

そんな場合も、やはり別居という具体的事実で状況を理解してもらうことが有効です。

妻が片付けられないことを非難しない

発達障害で片付けができない場合、妻だって苦しんでいる可能性があります。本当はちゃんと「できる主婦」になりたいけれど、何だかうまくいかない、そんな気持ちを持っているかもしれません。

中には、そんな気持ちをきちんと表現し、上手にヘルプを求められる人もいます。しかし、片付けられない妻の多くは、片付けられないことを責められ、自分全体が否定されたような気持ちになり、「私だったがんばっているのに」と腹を立てたり、悲しくなったり、孤立したりするのです。

そのため、片付けられないことをことさらに責めても、「そりゃそうよね、片付けもできない私と離婚したいわよね。」とはいかないのです。

また、視点を変えてみると、妻が片付けられないなら、夫が片付けたっていいのです。もちろん、外で仕事をし、家に帰ってきてまで家事をしたくないという気持ちも分かります。程度問題もあります。しかし、このような視点の転換も大切なのです。

そのため、片付けられないことより、具体的に自分が嫌だと思っていることを伝えるのが有効です。

例えば、「片付けられないお前とは、もう離婚しかない!」というよりも、「仕事から疲れて帰ってきても、この家ではくつろげない。仕事でもミスが増え、心身ともに疲れがひどい。このままだと病気になりそうだ。」といった具合に伝えてみましょう。

紙に書く

発達障害の人の中には「視覚優位」な人がいます。このタイプの人に込み入った話や感情の混じった抽象的な話をしても、「何度言っても理解してもらえない。」、「聞いてないんじゃないかと思う」、「言っても無視される」ということになります。

そのため、手紙やメールという形で伝えることが有効です。具体的な離婚条件についても、いつも話合いが空回りする、話が違う方向にそれるという方は、具体的な離婚条件を紙に書いて提示すると協議が進みやすかったりします。

まとめ

発達障害は、その程度や症状が様々です。そのため、多少家が散らかっていても幸せに暮らせる夫婦がいる一方で、日々、ごみ屋敷のような家で感情の起伏の激しい相手との生活を余儀なくされ、心身ともに疲弊しきってしまう人もいます。

まずは、相手の特徴をよく理解し、そして、何より自分の状態にも目を向け、楽になれる選択肢を選んでいただければと思います。

こちらもご参考ください。

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