不貞(慰謝料)

夫(妻)が浮気⁈ 探偵を選ぶノウハウとは

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

夫(妻)が浮気をしているかもしれない。そんなときにふと頭をよぎる「探偵」の二文字。ただ、ほとんどの人にとって、探偵は未知の世界です。どうやって選べばいいのか、費用は高いのか、ちゃんと証拠は取れるのか、そんなことに迷ってしまうのではないでしょか。

今回は、夫や妻の浮気を疑い、探偵への依頼を考えている方々への情報提供です。

探偵の予備知識

どんな人が探偵になるの

探偵になるために必要な資格はとくにありません。そのため、様々なバックグランドを持った人が探偵をしています。ただ、職務の内容が少し似ているということで、警察官のOBが探偵をやっているケースがあるようです。ちなみに、刑事が行う「内偵」という業務は、探偵業務そのもののようです。

警察への届出が必要

先ほど、探偵になるために資格は必要がないと書きましたが、唯一必要となるのが警察への届出です。

探偵業の届出を行うと公安委員会から探偵業届出証明書が交付されます。この証明書は、事務所に掲示しておくことが必要ですので、相談などに訪れた際、届出証明書があるかどうか、要チェックです。

この届出は、特に変更がない限り、一度届け出るとずっと有効です。ただ、一年に一度、警察による事務所への立入調査がありますので、事務所の実態がない調査会社などは、この立入調査ではじかれるようです。

探偵に依頼するタイミング

どの段階で探偵に依頼するのがいいのでしょうか。これも皆さんのお悩みポイントだと思います。探偵さんに聞くと「なるべく早く」と言われることが多いようですが、本当にそうでしょうか。

調査の目的が明確になった後

探偵に調査を依頼する目的は人それぞれですが、その目的さえもはっきりしないうちに依頼してしまうと、お金が無駄になるだけではなく、自分自身が追い詰められることになります。まずはしっかりと目的を明確にしましょう。

夫(妻)の浮気を疑ったらまず初めにすること

離婚目的

浮気がはっきりしたら、夫(妻)と離婚したい、もしくは、夫(妻)に離婚を迫るための材料として(万が一裁判になったときの証拠として)調査結果を使いたい。そんな明確な目的があるのであれば、証拠を取り損ねないよう、早めの相談がいいでしょう。

修復目的

夫(妻)の不貞が分かったとしても離婚はしたくない。相手と別れてもらうために証拠を使いたいという方もおられるでしょう。

そんな方は、まずはよく考えてください。本当に夫婦としてやっていける相手なら、「もし浮気をしているなら、今すぐやめてほしい。そうでなければ離婚も考えなければならない。」という一言で、目を覚ましてくれるのではないでしょうか。証拠を突きつけなれば浮気を認めない、相手との関係を絶てないような相手と、円満な夫婦関係を継続できるでしょうか。

また、修復が希望なら、はっきりさせずにグレーにしておいた方がいいときもあります。すべてを知ってしまった後、あなたは苦しまないでしょうか。修復目的で浮気調査を依頼する方は、よく考えてほしいと思います。

まず先に自分で調査

探偵さんの中には、素人が色々と探索行為をしているうちにばれてしまう、そうならないためにも、すぐに探偵に依頼した方がいいという方もおられるでしょう。しかし、調査の依頼には多額の費用がかかります。そのため、まずは、自分ができる範囲で捜索してみましょう。以下に、資料となりえるものをいくつか紹介します。

レシート

浮気の証拠となるレシートというと、ホテルの領収書を思い出す方が多いと思いますが、それだけではありません。

例えば、飲食店のレシートでも、「男性1名、女性1名」など、利用者の内訳が明記されているレシートがあります。それだけでは浮気を断定する証拠にはなりませんが、「その日は残業だから遅くなる」といったようなLINEのメッセージが残されていれば、少なくとも「嘘をついていた」という証明になります。また、高価な宝石やアクセサリーの領収書なども有効です。

ポイントカード

信じがたいですが、ホテルのポイントカードをお財布に入れている人がいます。また、ホテルほどあからさまでなくても、女性の洋服やバッグなどのお店のポイントカードを持っているのも浮気を疑うに足る資料になると思います。

クレジットカードの明細

浮気はお金がかかります。そのお金を現金で支払わず、クレジットカードを利用している人もいます。また、さすがにレシートを残しておくとまずいと思って処分しても、クレジットカードの明細にまで気が付いていない人もいます。

今の時代、クレジットの明細が紙で郵送される人はあまり多くないかもしれませんし、相手のカードの明細書を見れないという人も多いと思います。

ただ、既に相手が確認し終わってゴミ箱に捨てているものを探索することもできます。ゴミ箱の中身を探す自分の姿を想像すると悲しくなりますが、「ゴミ箱は証拠の宝庫」かもしれません。

失敗しない探偵の探し方

ネットで検索、HPで判断できる?

ネットで「浮気調査、探偵」と検索すると、たくさんの調査会社が挙がってきます。おおくは、HPのSEO対策ができる大手調査会社ですが、中にはまとめサイトのようなものや、口コミサイトも交じっています。

結論から言いますと、HPで調査会社の良し悪しを判断するのはかなり難しいと言わざるを得ません。ただ、いくつかポイントがありますので、紹介したいと思います。

費用表記が明確か

ほとんどの調査会社のHPには費用の記載があります。しかし、「〇〇万円~」という表記になっていたり、「カウンセリングにお見積り」となっているHPも少なくありません。確かに、調査の内容について聞いてみなければ、はっきりとした金額は分からないように思います。

ただ、少なくとも、人件費の単価くらいは書かれている調査会社を選びましょう。中には、何度それらしき場所をクリックしても、一向に費用に関するページにたどり着かないような怪しいHPもありますので、少なくともそういう調査会社はやめておきましょう。

メディアへの露出があるかどうか

HPで芸能人との対談を掲載していたり、新聞・テレビ・雑誌などの取材記事などを掲載しているHPがあります。そういった調査会社の多くは大手とよばれる部類に入っていますし、メディア露出がある分、安心感があります。一方で、露出のために多額の経費がかかっていることも考えられますので、割高感があるかもしれません。

口コミがあるかどうか

やはり、一番分かりやすいのは、利用した人の口コミです。一方で、口コミは調査会社側で操作できる側面もあります。いいことを書いてくれた人だけ掲載することもできますし、口コミを捏造することさえ可能です。

そのため、口コミがあるからといって一概には信用できませんが、たくさんの手書きのアンケートなどがあり、評判の悪い口コミなども掲載している場合は参考にできるかもしれません。

調査会社に相談に行ってみる

先ほど、HPで判断する際のポイントを書きましたが、結局のところ、確かなことは何も言えません。まずは、調査会社の相談に訪れるのも一つの方法です。その際の注意点をお伝えします。

最初の相談で契約を迫らないかどうか

調査会社に相談にいくと、初回の相談で契約を迫られることがあります。色々事情は聞いてくれるけれど、「初回相談で契約してくれると割引がある」、「今すぐ契約しないと証拠が取れないおそれがある」、「浮気調査はスピードが肝心」などといって、2,3時間かけて説得されるのです。

と言いますのも、例えば調査会社がネット広告(リスティング広告)を出していたとします。そして、あなたはその広告をクリックして、無料相談を予約したとしましょう。この段階で、調査会社は、既に広告費用がかかっているのです。

調査の費用は基本的に高額です。そのため、広告費用も高額で、ワンクリック2000円程度かかることもあります。加えて、2,3時間、カウンセラーや探偵が話を聞く時給も入っています。

そうなると、簡単には帰せないのです。

しかし、相談者の不安な気持ちに付け込んで、このようなやり方をする調査会社はあまり信用できません。利用者が迷っている素振りを見せるのであれば、「高額な契約でもあるので、一度ゆっくり考えてください。」、「ほかの調査会社にも相談に行ってから決めてもらってもいいですよ」くらいのことを言える調査会社が理想です。

ローンを組ませようとするかどうか

調査費用はとにかく高額です。そのため、専業主婦などの場合、払える金額に限りがあります。そんなとき、しきりにローンを組むことを進めてくる調査会社があります。

しかし、これはどうでしょうか。

確かに、お金が足りなければ、ローンを組むしかありません。しかし、ローンを組んでまでしなければいけない浮気調査がいくらほどあるでしょうか。浮気が発覚したとしても、とれる慰謝料はしれています。それどころか、シングルになれば経済的にひっ迫するかもしれません。

しかし、調査会社はその人の先の人生まで考えてくれません。目の前にいるこの人からいくら取れるのか、そういったことを考えています。悩んでいるのに、しきりに高額のローンを組ませようとする調査会社はやめた方がいいでしょう。

報告書を見せてもらう

調査業務と同じくらいかそれ以上に大切なのは、調査報告書です。その報告書の良し悪しによって、証拠として使えない場合もあります。

そのため、相談に行った際には、依頼する前に報告書を見せてもらいましょう(もちろん、ほかのだれかの報告書は見せてもらいませんので、あくまでサンプルにはなると思いますが)。単に写真を貼っているだけで背景に関する説明が足りなかったり、一本の動画から切り取った関係のない写真を羅列しているような場合(会社から出てホテルに入るまでの道のりなど)は、あまりいい報告書ではありません。

一方、浮気をしているかどうかだけでなく、夫(妻)として、いかに問題があったかということを想像させるような記載がある調査報告書もあります。例えば、毎日の帰宅時間がいかに遅かったかが記録されていたり、子どもが病気になっているのに遊びにいっていることが分かるメールのやり取りなどです。

使い道にもよりますが、調査報告書も一つのストーリーです。不貞の証拠が含まれていることはもちろん、調査対象者の人となりが描かれていたり、全体として説得力のある報告書が良い報告書と言えるのではないでしょうか。

ちなみに、取材協力いただいた田川純一さん(ガルエージェンシー新橋ガルエージェンシー武蔵小杉)は、「報告書は『商品・作品』です。 調査はあくまでも、報告書や動画(付随サービス)のために行うものです。」と仰いました。そして、対象者や浮気相手が、どのルートを辿ったか、 その間の二人の様子はどうだったのか、指輪はしていたか、二人は手を繋いでいたかなど、かなり詳細に記載されるそうです。その理由は、商品・作品である以上、質問をせずとも、報告書を見たら一度で分かるようにするためとのことでした。裁判で必要かどうかの視点のみではなく、依頼者にニーズがあるかどうか、商品・作品としてどうか、そういった視点も必要なのだと思います。

協会に所属している調査会社を選ぶ

みなさんの中には「調査会社って何だか怪しいイメージがある」という方もおられると思います。調査会社側もこの点を理解していて、安心・安全に利用してもらいたいとの思いをもっています。そんな調査会社が集まっているのが以下の調査業協会です。

一般社団法人東京都調査業協会
一般社団法人日本調査業協会

この協会に登録してある調査会社であれば、一定の信頼がおけますし、何かあった際に協会に苦情を伝えることもできます(苦情が多い調査会社は、協会の登録を抹消されます)。

また、一般社団法人東京都調査業協会のHPには、参考になるコラムが多数掲載されていますので、HPを見てみるだけでも勉強になるかもしれません。

一方で、協会の方針や考え方に賛同せず、入会しない調査会社もありますが、そういった調査会社が「怪しい」というわけではありません。あくまで「目安」として考えていただければと思います。

浮気調査が専門かどうか

調査会社と一口に言っても、色々な専門があります。大抵の調査会社は、一つの専門分野に絞ることなく、浮気調査から信用調査や素行調査、行方が分からなくなった人の捜索まで、幅広く手掛けています。ただ、やはり、得意分野や経験が豊富な分野があります。

そのため、調査会社のHPや面談の中で、浮気調査が得意かどうか、そんな視点で検討してみることも大切です。

浮気調査と気になる費用

探偵を探す際の一番の関心事は「費用」であるといっても過言ではないと思います。一体、適切な調査費用とはどのくらいなのでしょうか。以下では、調査費用に関する情報をお伝えしたいと思います。

調査費用の相場

「一体、いくらかかるのか」、「相場はどのくらいなのか」といったことが最大の関心事だと思います。ただ、残念ながら、調査の内容は人によって様々です。一概に「浮気調査は〇〇万円」といったような相場ありません。ただ、一つの目安となるのが調査員一人一時間当たりの費用です。大手ですと、2万円程度のところかが多いように思いますが、数千円に設定されているところもあります。

繰り返しになりますが、調査費用は人によって千差万別です。ただ、一つの目安として、着手金だけで100万円を超える見積もりを出された場合は少し考えた方がいいかもしれません。

そして、もう一つ、視点として大切なのが「健全な価格かどうか」という点です。言い換えますと、求められた結果を出すために過不足のない調査をしているかどうかということです。必要な結果を出すために、優秀な調査員を雇い、 良い報告書や動画を作成した結果、費用が高額になるのであれば、それも健全な価格ということになります。一方、必要のない調査で費用を上乗せしたり、そもそも結果が出せなかったとなると、どんなに安くても、健全とは言えないのです。

見積もりの内訳に何が含まれているか

大抵の見積書は、着手金と成功報酬及び実費(交通費や通信費など)で構成されています。着手金だけ見て安心せず、全体でどれだけかかるか把握しておきましょう。また、報告書込みであることも確認しておきましょう。

調査員の基本人数の設定は何人か

動員する調査員の数が多ければ多いほど、費用は高くなります。その反面、人数が多い方が、証拠が取れる確率が上がります。ただ、やみくもに人数が多ければいいというものではありません。

例えば、都会に住むお金持ちが調査対象者だったとします。その場合、タクシーを頻繁に使い、行き来する場所のセキュリティーが高かったりします。そうすると、やはり調査員の人数が多い方が確実に追うことができます。

一方で、機械の性能が上がっているので、小型カメラを設置して行動を把握することができるなど、実際に人が動かなければならない場面が減っているとも言われています。

このように、何人必要ということは一概には言えませんが、見積書を見ていただき、常に調査員が3人いる前提で計算されているような場合は要注意です。

キャンセルポリシーをチェック

一旦調査を開始したら、着手金は返金できないという調査会社もありますが、ほとんどの調査会社はキャンセルポリシーを設定しています。全体の〇%というところもあれば、実際に調査した日数×〇円を着手金から引いて返金するという調査会社もあります。気持ちの変化によって、調査を打ち切るという事態は十分にあり得ますので、キャンセルポリシーをしっかり確認しておきましょう。

有能な探偵とは

高額な費用を払うのですから、有能な探偵さんにお願いしたいと誰もが思うところです。では、いったい、どんな人が有能なのか、どうすればそれが分かるのか、そんなところをお伝えしたいと思います。

依頼者のニーズの把握力

相談の段階で、報告書をどんな風に利用したいのか、そんなことさえ決まっていない人もいます。また、修復目的だけれど、不貞相手からはきちんと慰謝料を取りたいという人もいます。そのニーズによって、必要な調査計画も異なってきますので、依頼者のニーズを把握することも、探偵に必要な能力です。

初回面談のヒアリングの仕方

夫婦の形や性格は千差万別です。そのため、いくら百戦錬磨の探偵さんでも、いかに調査対象者を理解し、行動パターンを把握するかが調査の成否を分けます。

だとすると、ヒアリングの際、相談者からよく話を聞く必要があります。もしくは、まずは1日調査をしてみて(例えば行動化しやすい金曜の退勤後など)、調査計画を練る必要があります。

しかし、ろくに話を聞かずに、お決まりの調査計画を押し付け、後は契約の説得に時間を費やすような探偵や、調査計画を相談者に丸投げするような探偵は避けた方がいいでしょう。

発想力や機動力があるか

調査をする上で、どんな能力が必要かを簡単に説明することはできませんが、とても大切な能力のひとつに「発想力・想像力」があります。そういった能力は、調査対象者の次の行動を予測することや、行動パターンを把握するために必要不可欠です。

また、発覚を恐れて思い切った調査ができないこともままありますが、その際も、適切な危険予測とその予測に基づいた大胆で機転の利いた行動が証拠をつかみ寄せるかもしれません。発想力や機動力があるかどうか、そんなことは簡単には分かりません。ただ、少なくとも、事前相談の際に十分に担当者と話し合うことが必要です。また、機動力という意味では、あまり高齢でない探偵さんがいいかもしれません。

調査会社と自宅の距離は離れすぎていないか

度々調査会社を訪問するわけではありませんが、機動性という意味では、自宅から近い調査会社を選んだ方が安心でしょう。例えば、「今、夫が家を出ました!怪しいので、すぐに尾行してください。」なんていう場合に素早く動いてくれる可能性があります。

大都会の大手調査会社より、近隣の小回りが利いて気の利く個人探偵事務所の方がいいかもしれません。

調査会社を選ぶ際の5つの落とし穴

大手というだけで安心してしまう

調査会社は規模が様々です。大手と呼ばれるような大人数の調査員を抱える調査会社から、個人で探偵をしている事務所まであります。

実は、一概に「大手がいい。」、「個人がいい」ということはできませんが、大手だから安心できるわけではない理由をお伝えします。

探偵とカウンセラーが役割分担

ほとんどの大手調査会社にはいわゆるカウンセラーが所属しています。依頼者と直接やりとりをするのはカウンセラーで、探偵はそのカウンセラーから情報を得て調査活動を行うのです。

配偶者の不貞を疑うときというのは、頭や心が混乱しています。そんなとき、カウンセラーが優しくじっくり話を聞いてくれるというのは、それだけでメリットがあると言えます。

ただ、一方で、直接探偵とやりとりができないというのは、情報伝達の誤りがあったり、もどかしさも感じるものです。ましてや、個人の探偵事務所に下請けに出すような場合は、さらに意思疎通は難しくなるでしょう。

大手はけして安くはない

大手は立派なHPを作成していたり、広告費にも多額の費用をかけています。そのため、法外な金額は取られないとしても、けして割安ではありません。どちらかというとかなり割高かもしれません。

「釣り」にひっかかってしまう

HPに掲載されている料金がやけに安かったり、お試し調査一日〇〇千円といったような「釣り」表示があることがあります。

しかし、実際に相談に行ってみると、似ても似つかいない金額を表示されたり、お試し調査は安かったのに本調査はとても高額だったということがあります。

無料相談から紹介される調査会社は高額

最近、よく聞くのが、「〇〇というNPO法人にカウンセリングに行っていたんです。カウンセリングは無料だし、とても親身になって話を聞いてくれて。でもそこから紹介された調査会社を利用したら、料金が〇百万円を超えてしまって・・。」という苦情です。

相談自体は無料ですし、そもそもNPO団体が運営していますので、誰だって安心してしまいます。しかし、そこから紹介される調査会社や弁護士費用がべらぼうに高いということがあります。なぜなら、調査費用や弁護士費用の中にNPO団体に支払う紹介料が含まれているからです。

時間単位の費用設定に振り回される

ほとんどの調査会社では、「調査員1人1時間当たり〇万円」という計算方法になっています。そのため、依頼者自身である程度計算ができてしまいます。例えば、単価が2万円だったとします。「今日は2人の調査員が5時間尾行をしてくれたけど、証拠がつかめなった」となると、その日の出費は20万円です。一日に20万円が無駄になったと思うと、普通の金銭感覚の方は心中穏やかでないと思います。

そうすると、調査の度に頭で金額を計算し、一喜一憂することになります。パートナーの不貞を疑うときというのは、それでなくても心的ストレスが高い状態ですので、さらに金銭面でのストレスも負ってしまうのは、とても大変なことです。

一回ごとの調査に一喜一憂しすぎず、ある程度大枠で考えることも必要です。

諦め時が分からなくなる

不貞は確定していながらも、決定的な証拠が取れないこともあります。また、本当に不貞があったのかどうかも分からないこともあります。

そんなとき、調査のやめ時が分からなくなるのです。ここまでで既に100万円使ってしまった。ここで諦めたらこの100万円は無駄になってしまうけど、もう一度調査したら、今度こそ証拠が出るかもしれない・・。

こんな風になると、次々に追加調査を依頼してしまい、最終的に膨大な費用がかかった挙句、何も分からなかったということになってしまうのです。ギャンブル依存と少し似た心理状態です。

最初の段階で、調査に使う費用は〇〇円まで、といった風に上限を決めておく方法もあります。

あなたに伝えたいこと

探偵を依頼するという事態は、非日常と言えます。また、不安や怒りに気持ちがぐちゃぐちゃになっているかもしれません。

しかし、そんなときだからこそ、しっかりと冷静になって考えてほしいのです。あなたが依頼しようとしている調査は、本当にあなたに利益をもたらしますか?証拠を見せつけられたときに、立ち直れないほどのショックを受けはしないでしょうか。挙句の果てには、そんな証拠を見てしまったにもかかわらず、離婚にも踏み切れないという泥沼状態にはならないでしょうか。

まずは、調査の要否をしっかりと見極めてください。そして、調査をすると決めたら、あなたの気持ちに寄り添って伴奏してくれる探偵さんを選んでください。どちらにしても、調査費用は安くはありません。逆に、しっかりとした調査・報告をしてくれないと、どんなに安くても高い買い物になってしまいます。費用にばかり気を取られず、しっかりと相談することが大切です。その相談の際、ここに書いたようなポイントを思い出していただければと思います。

今回のコラムは以下の方々にご協力いただきました。

西俊之さん(TOARU探偵事務所
元刑事さんです。費用の上限を定めるなど、価格設定も良心的です。

金澤秀則さん(児玉総合情報事務所
歴史も長く、幅広い調査が可能です。ご著書もあります。

田川純一さん(ガルエージェンシー新橋ガルエージェンシー武蔵小杉
浮気調査ソムリエⓇをお持ちです。経験・知識が豊富です。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る