自分のモラハラ妻度チェックと改善策

モラハラは、暴力を伴わないため、モラハラをやっている側の認識が薄いことがあります。

特に、女性がモラハラをする側の場合、「女性は弱者」というジェンダーバイアスもあり、夫婦ともにモラハラに気付かないことがあります。

そのため、日々繰り返される心無い言動に心身ともに疲弊した夫から離婚を切り出されるまで、ことの深刻さに気付けないのです。

このコラムでは、妻にありがちなモラハラ的言動とその改善ポイントをお伝えします。もしかしたら自分はモラハラ妻かもしれないと思った方はぜひ最後までお読みください。

モラハラ妻によくある言動

男女ともにモラハラ加害者になる可能性がありますが、モラハラ妻の場合、女性ならではの特徴があります。

あなたは、以下のチェック項目のうち、いくつにチェックが入るでしょうか。

☑ 家族のことは相手が決めるが、それに対して不満を言うことが多い
☑ 相手のことが怖いため、極力存在を感じないようにしている(無視)
☑ 相手に話が通じないので、つい長時間話し合ってしまう
☑ 相手の悪口を子どもと共有して満足している
☑ 夫婦関係が悪いのは、相手のせいだと言い切れる
☑ 相手の子育てを否定する
☑ 夫の容姿をけなしたり、「臭い」と度々言っている
☑ 夫の両親の悪口を言っている
☑ 夫の行動や交友関係を管理したい
☑ 夫の収入に対し不満を言っている

 

以下では、ひとつひとつ項目を見ていきたいと思います。

家族のことは相手が決めるが、それに対して不満を言うことが多い

どこに旅行に行くか、外食で何を食べるかといったことや、家や車の購入まで、様々なことを夫が決めるけれど、気付いたら夫の決定に対し文句ばかり言っているということはありませんか。

相手のことが怖いため、極力存在を感じないようにしている(無視)

相手との接触が怖いため、挨拶をされても、話しかけられても無視をしているということはありませんか。

確かに、あなたも怖いという気持ちがあるのかもしれませんが、無視をされると精神的なダメージが大きかったりします。

相手に話が通じないので、つい長時間話し合ってしまう

あなたが「話が通じない」と感じているのは、もしかしたら、相手が自分の意見に従ってくれないからではありませんか。

また、あなたが「話し合い」だと思っていても、一方的な説教や追い詰めになっていませんか。

相手は何も反論していないのに、何時間も、ときには深夜まで同じことをループのように話しているのであれば、そればモラハラです。

相手の悪口を子どもと共有して満足している

あなたは夫への不満を子どもに愚痴るような気持ちかもしれませんが、言い方や内容、頻度によっては立派なモラハラになります。

その結果、子どもが父親が嫌いになってしまうこともあります。また、妻が意図的に子どもと夫と引き離すような行為もモラハラにあたります。

夫婦関係が悪いのは、相手のせいだと言い切れる

多くの夫婦関係において、どちらか一方だけが悪く、どちらか一方はまったく悪くないということはありません(もちろん例外もありますが)。

それなのに、絶対に自分は悪くないと考える心持でいると、モラハラ行為につながります。

相手の子育てを否定する

大抵の場合、子育ては妻の方が得意、ということが多いのではないでしょうか。しかし、それでも一生懸命に子育てにかかわろうとする夫に対し、ダメ出しばかりを繰り返し、「もう私がやるからいいわ」と言って夫に子どもにかかわらせないのは立派なモラハラ行為です。

夫の容姿をけなしたり、「臭い」と度々言っている

容姿や体臭など、簡単には解決できないことを言われても、どうすることもできません。こうした発言を繰り返されると、言われた方はダメージが蓄積されていきます。

夫の両親の悪口を言っている

夫婦同士の話にとどまらず、夫がダメなのは夫の親が悪いからだと言ったりするのは立派なモラハラ行為です。

中には、自分のことはいいけれど、自分の親の悪口を言われるのが一番嫌だという人もいます。

夫の行動や交友関係を管理したい

夫が自由に楽しんでいると、それだけで何だか腹が立ったり、それを阻止したくなる人はいませんか。

例えば、夫が友人と飲みに行くのも不快だし、休日、趣味のために時間を使うのも腹が立つといった具合です。

夫の収入に対し不満を言っている

自分の稼ぎに対して「足りない、少ない、ふがいない」と言われることは、夫にとって自分の頑張りを否定されることです。

しかも、それを子どもや両親、友人の前でやられてしまうと、自尊心が傷付きます。

 

モラハラ改善の鍵は「尊重」

モラハラという言葉が流行り出してからというもの、若干言葉がひとり歩きを始めているように感じるときがあります。

大切なのは、モラハラかどうかではなく、相手を尊重するという人間関係の基礎があるかどうかです。

結婚生活は、いい意味でも悪い意味でも安心感があります。

交際中であれば、相手の気持ちを想像し、ちゃんと自分の方を向いてくれるように、お別れされないように、努力をします。

しかし、結婚した後は、「結婚相手は自分のもの」という所有の気持ちや、「所有物には気を遣わなくていい。」という気持ちになってしまったりします。

しかし、その所有物がなくなったときはどうしますか?

そもそも、所有物ではないので、自分の意思とは関係なくいつでも離れていく可能性があるものです。

少しでも胸がチクッとした人は、次のことを実践してみてはどうでしょうか。

□ 5回に1回は譲る
□ 相手の話を最後まで聞く
□ 自分のイライラを相手に押し付けない
□ 相手が話した後に「でも」と言い返そうとしない
□ 自分は正しい、自分は被害者という考えを捨ててみる
□ 相手に「離婚してほしい」と本気で言われた状況を想像してみる

そうは言っても、なかなか自分のモラハラに気付いたり、それを改善するのは簡単ではありません。そんなときはおひとりで悩まず、ぜひご相談ください。

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