離婚一般

離婚後の仕事探し 結婚していた時より輝こう <日本シングルマザー支援協会編>

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離婚を考えるとき、「経済的にやっていけるのだろうか」という不安が一番に頭をよぎる女性も多いのではないでしょうか。特に、結婚と同時に離職し専業主婦になった人は、独身の時とは違い、子育てをしながら働くことに不安を感じるのも自然なことです。

しかし、これからの長い人生、離婚を機に子育てをしながら働き、結婚をしていた時よりも離婚後の方が幸せになることだって十分に可能なのです。

今回は、シングルマザーの就労支援をしている「日本シングルマザー支援協会」をご紹介します。

 日本シングルマザー支援協会は誰に何を支援するのか

日本シングルマザー支援協会では、シングルマザーの中でも「経済力を持ち、自立したい」と考えるシングルマザーに支援を行っています。その支援は多岐にわたるのですが、「経済的な自立」と「精神的な自立」の両面から支援しているのが特徴です。また、同協会は、自立を考えるシングルマザーへの「情報提供の場」であり、「コミュニケーションの場」にもなっています。

 日本シングルマザー支援協会の3つの目標

同協会では、以下の3つの柱の実現を支援しています。

お金を稼ぐ力を養う
共感しあえるコミュニティ
再婚という幸せ

そして、このコラムでは、【お金を稼ぐ力を養う】という目標に関して、特に企業への就労定着までの支援についてご紹介します。

自立を目指す人がすべきこと

自立を目指すといっても、具体的に何をすればいいのか分からないという人も多いのではないでしょうか。日本シングルマザー支援協会では、「自立を目指す人がすべきこと」として、以下の6つを挙げています。

環境を作る

前向きな考えを持ち、経済力をつけることに注力している人が集まっているコミュニティーを見つけましょう。

視野を広げる

視野を広げることで、今までとは違う世界が広がります。自分の考えだけで動こうとすると、同じことを繰り返すことになり、生活に変化が起こることはあまりないのです。

自分の理想とする生活のシュミレーションをする

どの程度の経済力があれば困らなくなるのか、自分の基準を知りましょう。

理想の生活にするための転職を考える

収入は選択する仕事で決まります。もし、今、理想の生活を送れていないのであれば、方法は仕事を変える、又は副業をするしかありません。

働き方教育を受ける

社会を更に知ることで、転職した後の人間関係がスムーズになり、より働きやすい環境を自らも作ることができます。自ら作れることを知ることで、更に生きやすくなります。

あなたはもう自立している

貴方が自立を成し遂げると、その輝きが他の人へも影響を与え、子どもたちも含め、周りの人をも幸せにすることになります。

 自立までのたった3つのステップ:(MES)

日本シングルマザー支援協会では、企業で働き自立するまでのステップを3つに分け、次のように紹介しています。また、その3つのステップを支えるのがMES(マインドのM、エンパシー(共感)のE、スキルのS)であると位置付け、それぞれのステップで様々なサービスや支援を提供しています。

 ステップ1 自分のタイプを知る

ストレス

自分は何にストレスを感じるかを知りましょう。ストレス値の低い環境を選ぶことは、安定した人生基盤形成につながります。

お金

未来の生活・収入から逆算した収入シミュレーションを行い、必要な収入を得られる仕事を選ぶことが重要です。「できることで仕事を探すのではなく、必要な収入を得られる仕事を選ぶ」のです。

働き方

自分のストレス、必要な収入を知ったら働き方を考えます。子育てとのバランスを考えながら、長いスパンでの働き方を考えていきます。

 ステップ2 自分に合った仕事を見つける

自分では気付いていない可能性を、専門家が掘り起こしていくことで、step1で向き合った自分の未来予想図を実現させるための仕事に出逢えます。

企業を知る

日本シングルマザー支援協会では、同協会主催の企業説明会のほか、あらゆる業種の企業の説明会や見学会、又は座談会を開催しています。ひとりで情報を集めていた時よりも、自分に合った企業と出逢う可能性が広がりますし、同協会が会員と企業の橋渡しをしてくれるので、不安が軽減されます。

採用される人になる方法を知る

同協会では、「キャリアの棚卸」「書類作成支援」「面接練習」「WEB面接練習」に加えて、「採用されるマインド」を個別相談や面接練習を通じて教えてくれます。面接対策や質問の伝え方、小さいけれど重要なことを知ることで一歩前に進むことができます。企業が求めているのは実は経験やスキルだけではなく、同じ目標を目指せる「マインド」です。

 ステップ3 楽しく長く働く

日本シングルマザー支援協会では、掴んだ『自立への道』の安定、定着にむけて、1年間にわたってサポートしてくれます。具体的な支援の内容は以下のとおりです。

学びによる支援

就職活動中から入社後までのリテラシー講座内容

  • 社会人基礎力診断 コミュニケーション講座 メンタルヘルス 営業スキル
  • 職業別コンピテンシー 働き方を考える 金融リテラシー ●ITスキルの習得
定着支援

順を追って、変化に合わせてしっかりサポートを行います。

入社直後 「あれ?話が違う」をサポート
1ヶ月目 「仕事についていけない」をサポート
3ヶ月目 「子どもが淋しいかも」をサポート
6ヶ月目 「上司が私を理解してくれない」をサポート
12か月目「もっと成長したい、会社に貢献したい」をサポート

 このほか、座談会・コミュニティ・困った時の相談窓口・スキルアップ相談とひとりひとりが自分の問題に合った解決方法を選択できるようにサービスが作られています。

企業との連携

日本シングルマザー支援協会では、子育てをしながら働くことに理解があり、むしろそれを歓迎して受け入れてくれる、そんな信頼できる企業をパートナー企業と位置付けています。パートナー企業は多い時で250社にものぼります。

さらに、パートナー企業の中でも最も信頼をおける企業をママベストパートナー企業に認定し、現在8社が認定を受けています。

 同協会では、それらの企業と連携を密に取り、支援をしていますが、例えば、履歴書や自己アピールでは伝えきれない求職者の魅力や能力、そして自立に向けての意気込みなどについて、採用面接前に同協会の担当者が企業の人事に伝えてくれたりします。また、面接時に同行もしてくれます。こういった実に手厚いスタイルで自立まで手を引いてくれるのが同協会の特徴と言えるでしょう。

 モデルケースAさん

ここまで、日本シングルマザー支援協会のサポートのシステムや、同協会が自立のために必要だと考えているステップについて紹介してきました。次は、「自立」のイメージを具体的にお伝えするため、同協会を利用して自立し、子ども人を連れて離婚したAさんのケースをご紹介します。Aさんは現在、子ども2人のシングルマザーですが、現在に至るまで、以下のようなプロセスがありました。

2016

正社員、事務職で就労中。離婚を考えるようになるが、子どもの学費(年間200万円)の支出が何より不安。「シングルマザー」でネット検索したところ、日本シングルマザー支援協会にヒット。同協会のランチ会に参加したところ、離婚経験者とざっくばらんに話すことができ、同協会の支援を受けて生活保護から自立した方や起業された方と出会った。

Aさんは、ランチ会の参加者から、離婚するならば、計画的にしなければならないことを学んだといいます。そして、Aさんは、その時の感情に任せて離婚せず、自立すれば、今の漠然とした不安は軽減されるのだと感じたそうです。

また、同協会の代表から、「離婚したら世帯主になるのだから、給与が上がらない事務職よりも営業職をしたらいい」とアドバイスを受けたそうですが、その時は、事務職の正社員を辞める気持ちにはならなかったと仰っていました。

2018

事務職正社員の仕事は給与が上がらなかったため、学費の捻出と離婚へ向けての本格的な準備のため副業開始。

Aさんは、同協会の個別相談を利用し、現状を伝え、将来に向けてどうすればよいかを相談。ここから、同協会の支援が本格的に始まりました。個人面談が、Aさんにとって大きな意味を持ちました。

 個人面談で受けたアドバイスは以下のようなものでした。

・事務職は将来はAIに切り替わる。そうなると正社員は削減される。
・営業職ならば、年齢を問わず長く働くことが出来る。
・これから先の自分の幸せを考えてほしい。
・これからは自分で自分を支えていくことを考えないといけない。

こういったアドバイスは、Aさんの視点を「子どものために働く」という今現在の視点から、「子どもが巣立った後、子どもに迷惑をかけずに生きていく」という未来も含めた視点へと変えていきました。

2019

副業の成果で無事子ども2人が高校・大学に進学。個人面談を受け、Aさんは、「これから先、子どもに迷惑をかけないで生きていきたい。」「人とのコミュニケーションを重視した仕事をしたい。」と考えるようになって、営業職に転職を決意しました。

2020

同協会ママベストパートナー認定企業「株式会社Ⅽasa」の採用試験を受ける。採用面接は以下のとおり3回ありましたが、いずれも同協会の手厚いサポートがありました。

1回目 人事担当者面接
同協会副代表が会社の入り口まで同行、励まし背中を押してくれる

2回目 部長、課長面接 
同協会副代表が会社の入り口まで同行、励まして送り出してくれる

3回目 社長面接 
同協会副代表が面接に同席、面接終了後、不安解消のため話を聞いてくれる

 結果、Aさんはみごと採用され、転職を実現したAさんは離婚をしました。

Aさんからのメッセージ

現在、「株式会社Ⅽasa養育費相談室」で働いています。共に働く仲間は、子育てをしながら働くことに大変理解があります。職場のムードもわたしの成長のために温かく支援をしてくれる恵まれた環境です。

日本シングルマザー支援協会の就労支援の他にはない強みは、採用面接前に協会と企業の間で採用希望者がどんなプロフィールなのか、情報共有をしておいてくれるところです。

そのサポートがあることも内定率が高い理由のひとつだと思います。勤務開始後、悩んだ際も継続的に支援して頂けることも魅力です。

日本シングルマザー支援協会からのメッセージ

女性の思考の特徴の一つは不安です。私たちはその不安解消のための支援を心掛けており、まずは自立に向けて思考を変えることから始めます。

つまり、主婦脳から世帯主脳にマインドを変えるのです。そうすると、自立に向けて考えるようになります。

また、その人自身が成長を実感できるよう、「ここまで到達した」を目に見えるプロセスで示し、意欲を高める工夫をしています。

自立を実現したい人は「自分は自立に向けて変わりたい」という強い意志を持ち「助けて」と言えると不安が解消されていきます。それは、自分に必要なものを選択し行動していくための基礎となるものです。

 おわりに

女性が自立したいと思った時に利用するのが「日本シングルマザー支援協会」です。女性たちの多くは、利用を通して自分の可能性に気づき、これまでとは違った価値観で新しい人生を歩み始めます。その会員数は8500名に上り、「自立するきっかけが離婚だった」、「自分の足で立って生きている」と、自分に自信を持ち、輝く女性が増えています。

今回は企業への就労定着までの支援に焦点を当ててご紹介しましたが、日本シングルマザー支援協会の支援は、自治体と連携して地方移住への支援や再婚パーティーの開催など多岐に渡ります。ご興味のある方はぜひHPをごらんください。

「離婚はあなたの考え方次第で今の結婚生活よりも幸せになるための扉になる」それを体現しているのが日本シングルマザー支援協会の支援です。

当センターでは、離婚をしたい方の相談のみではなく、離婚をするかどうか迷っている方や離婚をしたくないのに相手から離婚を求められて困っている方など、さまざまな境遇の方が来られます。

また、配偶者のDVやモラハラに心身ともに疲れ果て、何はともあれ別居や離婚を優先させるべき人います。

そのため、人によって順序が異なったり、就労への意欲が異なるのは当然なのですが、離婚をしないという選択肢を取るにしても、また、離婚や別居を優先させるにしても、いずれにしても「経済的な自立」によって、人生における選択肢や自由度が増え、自分自身が輝くきっかけになるのではないでしょうか。

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