離婚一般

年末年始に夫婦不和が顕在化する理由と解決方法

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年末年始は、実は、潜在的な夫婦不和が顕在化したり、既に顕在化していた夫婦不和がより深刻になったりする、危険な時期でもあります。

そこで、今日は、年末年始を穏やかに乗り切る工夫をお伝えしたいと思います。

年末年始に夫婦不和が起こる理由

共働作業が増える

年末年始には、いつにもまして、夫婦が共同して考えたり行ったしなければならないことが増えます。

それゆえに、意見の食い違いや性格の不一致が顕在化したり、また、普段は避けて通っていたことが避けきれず、衝突してしまったりします。

年末年始の買出し

本来的に、買い物はとても楽しいもので、ショッピングがストレス発散になることも少なくありません。

しかし、年末年始の買い物は、好きな洋服やカバンを買ったり、ぶらぶらとウィンドーショッピングを楽しむのとは違います。

買わなければいけないもの、準備しなければいけないものが決まっており、混雑した売り場を買い物リスト片手に急ぎ足で駆け抜けることになります。

そんなときに、相手が出発の時間になっても起きてこなかったり、買い物の際に横から「そんなもの買う必要あるのか」などと口を出されると、イライラが募ります。

また、ショッピングに慣れていない男性は、長い買い物に付き合わされるのが苦手です。あれこれ吟味している妻の姿を見ているだけで嫌になってしまったりします。

旅行

実は、離婚相談時に夫婦不和のエピソードとして語れることが多いのが、旅行を計画する際の不満です。

どこでもいいと言うので計画したところ、相手の不平不満がひどく腹が立った、行きたいところが全く違い、旅行計画が破たんした、相手に合わせてプランニングしたのに、「あなただけ楽しくてよかったね」と皮肉を言われた、など、枚挙にいとまがありません。

実際に旅行に行ってからも同じです。

何時に起きてどこに行くか、移動手段は何にするか、レストランで何を食べるかなど、相談して決めることがたくさんあります。また、当たり前ですが、一緒にいる時間も普段よりずっと長くなります。

そのため、予定していたレストランが満席で入れないなど、何か一つでもうまくいかないことがあると、それをきっかけに不平不満が爆発したり、気まずい雰囲気が広がってしまったりするのです。

年末年始に旅行を計画している人も多いと思いますが、要注意です。

大掃除

年末には、大掃除という大変な行事も待っています。

家事分担は、夫婦不和の最たる原因になりうる問題ですが、大掃除も同じです。

片方が「さあ、一年の汚れをきれいさっぱり洗い流すぞ!」と意気込んでいるのに、もう一方は「年末ぐらいゆっくり過ごしたい」と考えている場合、誰がどこを掃除するかの相談の段階で怪しい雰囲気になってきます。

そして、なかなか掃除に取り掛からなかったり、きれいに掃除できたと思っているの「こんなんじゃだダメ!」とダメ出しばかりされたりと、けんかへと突入してしまうのです。

混雑

年末年始は、どこに行っても混雑が待っています。

買い物に行っても身動きが取れないほどの混雑、どこにいくにも車は渋滞、初詣でもお賽銭を投げるまでに何時間も寒い中待たなければならない場合もあります。

人込みや「待つ」という行為は、イライラを誘います。

それでなくても雰囲気のよくない夫婦にとって、イライラが募ってけんかになったりと、混雑は危険因子なのです。

忙しい

師も走るくらいに忙しいのが12月です。

忙しいというのは、それ自体が精神衛生上よくありません。

睡眠が十分に取れていないだけで、イライラしやすくなったり、疲れやすくなったりします。

普段は問題のないことでも、気に障ってしまったり、相手の地雷を踏んでしまうこともあります。

実家との摩擦

年末年始には、お互いの実家に帰るご夫婦も多いことと思います。

しかし、いつどっちの実家に帰るのか、何泊するのか、どういう順番にするのかなど、計画段階ですでに「けんかポイント」がたくさんあります。

また、実際に帰省した後も、舅や姑との軋轢、相手の親族の中にいるアウェー感などから、夜な夜な夫婦げんかが繰り広げられるということもあります。

飲酒機会の増加

年末年始は、飲酒の機会が増えます。

毎晩のように飲んでは遅くに帰宅する夫に対し、家で取り残されている妻が不満を持つ場合があります。

また、飲酒そのものの危険性もあり、酔っぱらうと言動が荒くなったり、不平不満が止まらない人もいます。

夫婦二人が一緒に酔っぱらえれば、楽しいお酒となりますが、一方のみが泥酔し、暴言暴力につながる場合、お酒は離婚に直結しかねません。

お金がかかる

年末年始は何かとお金がかかります。

自分が望む出費であれば問題ありませんが、何かしら不満があったり、義務的に支出している場合、相手への不満につながったりします。

例えば、相手の親族の数が多く、お年玉として渡さなければならないお金がバカにならない、相手の親族をもてなすための食材の費用が高くつく、相手の実家に帰るための交通費が高い、などです。

年末年始を穏やかに過ごす工夫

夫婦不和の要因がたくさんある年末年始ですが、そんな時期を乗り切る工夫について考えていきたいと思います。

一緒にいる時間を減らす

年末年始に家族が一緒にいられないのは悲しいことですが、やはり無理は禁物です。

一緒にいることで、夫婦間の摩擦が増してしまうのであれば、いっそ離れて過ごす時間を増やす工夫も必要です。

例えば、お互いの実家に揃っていくという考え方を変え、お互いの実家にお互いが子どもを連れて帰る、という選択肢もあるのです。

無理して夫や妻の実家についていく必要はありません。

微妙な雰囲気のまま、実家で家族全員で過ごすよりも、一人で子どもを連れて帰省する方がずいぶん楽です。また、残された方も子どものいない一人の時間を満喫でき、気分がリフレッシュします。また、いなくてちょっと寂しいくらいの方が、家族のよさを実感したりもします。

「~しなければ」という考え方をやめる

年末年始には、意外と「決まりごと」が多かったりします。

おせちを作らなければならない、お飾りを買わなければならない、親族に挨拶に行かなければならない、年賀状を書かなければならない、家族一緒に過ごさなければならない、といったいろんな「~しなければならない」を持っている人が多いことと思います。

しかし、年末年始は、それでなくても混雑や忙しさ、気まずい相手と一緒にいるといった事情から、イライラしたり、トゲトゲした気持ちになりがちなものです。

そのため、「~しなければならない」を少し横に置いておいて、「~したい」と思えることだけをするという工夫もあります。

食べたいと思うものだけ作る、行きたいところにだけ行く、といった無理をしない姿勢も大切です。

通常ルーティンを大切にする

年末年始が夫婦不和にとって危険因子となるのは、そもそも「特別」な時期だからです。

そのため、極力特別なことはせず、いつもと変わらない日々を送るという当たり前な工夫も有効です。

年末年始だからといって、豪華な食材を買出しに行く必要はありませんし、いつも以上に一緒に過ごす必要もありません。

混雑する時期にあえて旅行や初詣に行く必要もありません。

いつもどおりに普通の食事をしたり、夫婦別々に過ごす時間を大切にしても構わないと思うのです。

まとめ

年末年始は、とてもわくわくしたり、いつもとは違う楽しみがたくさんある時期です。

しかし、夫婦関係に問題がある場合、この「いつもと違う楽しみ」が逆に夫婦不和の原因になってしまうことがあります。

そもそも、年末年始は、会社がお休みになり、夫婦が自宅に揃う時間が長くなります。

仲のいい夫婦にとっては嬉しいことですが、そうでない夫婦にとっては、気まずさ以外のなにものでもありません。

あまり無理をせず、いつもどおりの日常生活で年末年始を乗り切っていただければと思います。

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