面会交流

初回面会交流で失敗するパパの「ありがちな5つのパターン」

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今日は、子どもと遊びなれていないお父さん、久しぶりに子どもに会うお父さんが初回の面会交流でよくやってしまう失敗とその修正方法をお伝えしたいと思います。
「近々、子どもに久しぶりに会う」「子どもに会えるようになったのはいいが、どうやって遊べばいいか分からない。」「失敗しそうで不安だ。」というお父さん、是非読んでみてください。
エールを込めて。お父さん、がんばって!

   1 対面の場面での失敗 

1-1 涙が抑えられない

久しぶりの再会で号泣してしまうお父さんがいます。気持ちはとてもよく分かりますが、子どもはびっくりしてしまいます。特に、年齢の低いお子さんにとって、「涙=悲しみ」ですので、「自分が何か悪いことをしてしまったのでは。」と不安になったり、自分を責めてしまったりします。また、お父さんの強い感情に気圧されてしまうことでしょう。

そうは言っても、分かっていても止められないのが涙。こんな状況が予想されるときは、「事前に姿をこっそり見ておく。」「まずは声だけ聞いておく。」等の方法をおすすめします。
涙がこらえられないのは、我が子に久しぶりに会うから。あらかじめ、声を聞いたり姿を見ていれば、比較的落ち着いて対面することができます。ですので、まずは電話で連絡してみる(電話なら泣き顔を見せずにすむ)、待ち合わせ場所に来た子どもを物陰からこっそり見ておく、などの工夫をしてみましょう。家庭裁判所で試行的面会交流をするときは、「久しぶりに会うので、まずはモニター室から子どもが遊ぶ様子を見させてください。」と言ってみるのもいいと思います。

1-2 テンションが高すぎる

「嬉しすぎて最初からトップスピード。久しぶりに会った子どもを抱き上げた。抱き上げられた子どもの顔を覗き込んでみると、戸惑いと恐怖でこわばっていた。」という失敗談をお持ちのお父さんも多いのではないでしょうか。

お父さんにとっては、待ちに待った面会交流ですし、お子さんに触れたい、抱き上げたい、頭を撫でてやりたい、という気持ちがあるのも当然です。しかし、子どもにとってはどうでしょう。久しぶりの気まずさ、親の紛争に巻き込まれまいとする抵抗、でもやっぱり嬉しい、といろんな気持ちが複雑に絡み合っている瞬間でもあるのです。まずは、お子さんの様子をしっかり観察し、ゆっくりとお子さんとの距離を縮めていきましょう。最初は、「久しぶり」などの挨拶から。決して、いきなり触れたり、抱き上げたりしてはいけません。こういうお父さんは、相手や周囲の状況を観察する力が弱い人に多いものです。出会いの瞬間のみではなく、面会交流の間ずっと気を付けておきましょう。

   2 面会交流中の失敗

2-1 嫌がっている子どもと向き合おうとする

子どもが何らかの理由でお父さんとの面会交流を嫌がっているとき、真正面から子どもと対峙しようとしてしまうお父さんがいます。

例えば、「あいつは俺のことを誤解している。まずは、その誤解についてしっかり説明してから会いたい。」などと言って、会った早々、長々と説明を始めてしまうお父さんがいます。また、子どもが乗り気でないと言っているのに、「まずはファミレスでごはんでも食べながらじっくり話したい。」と提案してしまうお父さんもいます。

もちろん、お子さんが間違った認識でもってお父さんにいい感情を持てないのだとすると、誤解を解いたり、正しい情報を伝えることはとても大切です。しかし、その誤解や誤情報の元は母親である場合が多いのです。子どもは、会って早々に母親の悪口を言われたと思ってしまうかもしれないし、「おまえは間違っている。」と説教をされたような気になってしまうかもしれません。
ですので、対面の場面では、子どもの嫌がる気持ちを察しながら控えめに接し、まずは、「楽しかった」という気持ちを持って帰ってもらえるよう、心掛けましょう。面会交流は、けして1度だけではありません。次につなげることが大切なのです。誤解を解いたり、正しい説明をしたりするのは、その後でも遅くはありません。

また、嫌いなお父さんさんと対面で食事をする子どもの気持ちを想像してください。気まずさ、苦痛、マックスです。
関係があまりうまくいっていなかったりする場合は、向かい合わせの関係ではなく、「横」もしくは「三角」の関係をおすすめします。

「横」の関係は、横に座って映画を一緒に見る、一緒にコンサートに行く、など、そばにはいるけれども、向き合って話をする必要がないので気が楽なのです。また、「三角」の関係とは、物を間に挟んでの会話です。例えば、一緒にショッピングモールに行って、「これ、かわいい。」という子どもにに対して、父親が「こういうの最近流行ってるのか。」なんていう会話をするイメージです。「横」「三角」の関係であれば、お父さんと子どもの関係がうまくいってなかったりしても、何とか時間がもつものです。是非試してみてください。

2-2 沈黙が怖い

年齢がある程度高い場合、言葉でのコミュニケーションについつい頼りがちになってしまいます。そのため、子どもとの会話が途切れると、黙っている子どもに「どうした?」「何だ?」「具合が悪いのか?」と聞いてしまうお父さんがいます。しかし、子どもはどうもしていませんし、何でもありません。ましては具合が悪いわけではありません。ただ会話が途切れているというだけの話なのです。弊社離婚テラスでは、面会交流のお試しも行っていますが、このパターンのお父さん、本当に多いです。

また、沈黙が怖くてしゃべり続けてしまうお父さんもいます。どんどん会話が上滑りし、結局、大切なことが話せなったり、子どもの様子をきちんと観察できなかったという悲しい結果に終わってしまいます。子どもだって疲れてしまいます。

沈黙を怖がる必要はありません。そんなときは優しい表情で子どもを見つめてやるとか、おもちゃに視線を逸らす等の自然な対応を取ってあげてください。特に、お子さんの年齢が低い場合は、そっと手や頭を撫でてあげたり、優しいスキンシップを行うことで、言葉よりも気持ちが伝わることがあります。お子さんの年齢が高い場合だって同じです。「別にしゃべらなくてもいいんだよ。」というメッセージが伝われば、お子さんだって気が楽になります。

2-3 何でも先回りしてしまう

お部屋にあるおもちゃを次々に子どもに渡してしまうお父さんがいます。たとえ子どもがさっき渡したおもちゃで夢中で遊んでいたとしても、です。子どもは、次々と渡されたおもちゃを受け取り、一応はそれに反応しますが、「遊びきった」という満足感はなく、面会交流の後に残るのは疲労と不全感です。

遊戯室のような場所でお子さんと遊ぶ場合の注意点は、「おもちゃを探すのは親ではなく子ども」です。お父さんは、部屋のおもちゃを見渡すのではなく、おもちゃを見渡しているお子さんを見ていてあげてください。お子さんがすぐにおもちゃを手に取って遊び始めるようであれば、それを見守っていれば大丈夫です。もしお子さんに迷いや困惑が見られるようであれば、「これ、面白そうなんじゃない。」とおもちゃを手渡してあげてください。そして、子どもが手にとって触っている間、すぐには遊び方を教えないでください。お子さんに「これどうやって遊ぶの?」と聞かれてからで十分です。

   3 まとめ

日本のお父さんたちは、まだまだ子どもと遊ぶ時間が少ないのが現状です。誰だって最初はうまくいきません。しかし、繰り返しているうちに、子どもの様子をじっくり観察できるようになってきます。観察ができれば、子どもがどういう状況にあるのか、何を望んでいるのか、自ずと分かってきます。

一度や二度の失敗にめげず、子どもとの面会交流を是非楽しんでください。また、面会交流をさせる側のお母さんたちにもお願いです。少しの失敗で「もう会わせない」と言うのではなく、少し長い目で見てあげてください。意外と子どもたち自身は寛大なものです。

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