離婚一般

上手な離婚の作り方 ー要素は4つー

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今日は、上手な離婚に欠かせない4つの要素についてお伝えしたいと思います。

1 事前準備(計画性)

納得のいく離婚をするためには、事前の準備が欠かせません。

言い換えれば、計画的に離婚をするということです。

例えば、夫のDVを主張したい場合、口頭で主張するのと、写真や診断書があるのとでは大違いです。

また、財産分与に関しても、「もっとお金があったはず」と主張するのと、「〇〇銀行の△△支店にこのくらいあったはず。」と指摘できるのとでは大違いです。

我慢の限界がきて突然家を出る、ということがないよう、少しでも離婚が頭をよぎったら、まずは計画的に準備をしましょう。準備はしたけれど、結局離婚はしなかった、というのもありなのですから。

2 専門家によるサポート

多くの人にとって、離婚は初めての経験です。

今の時代、ネットで調べれば、たくさんの情報が出てきますが、情報があふれて過ぎているとも言えます。

そのため、玉石混合の情報の中から、確からしいものを取捨選択し、正しい知識を得るのはそう簡単ではありません。

弁護士、離婚カウンセラー、行政の窓口、法テラスなど、まずは専門家に相談に行き、サポートをしてもらいましょう。

できれば、複数の人や機関に相談し、セカンドオピニオンもとっておくとなおいいでしょう。

相談は、友人や親族ではなく、正しい知識を持った専門家にしてください。

3 長期的・多角的視野

離婚の問題を考えるとき、「今」の状況や気持ちをもとに考えてしまいがちです。

例えば、「今は子どもが小さく、お金もそんなにかからない。養育費はいいから、とにかく早く離婚したい。」と考え、何も決めずに離婚したとします。

これは、「たいして子どもにお金がかからない。」という現状と、「とにかく早く離婚したい」という今の気持ちを重視した結論です。

しかし、一番大切なのは、その結論が自分にどうかえってくるかを考えることです。

離婚から数年経ち、子どもが大きくなってくると、食べる量も増え、塾や学校などの教育費もかかってきます。

本当に「養育費はいらないから、とにかく早く離婚」という結論を出したことを後悔しないでしょうか。

また、離婚による孤独感を埋めるため、「せめて、子どもとはたくさん会いたい」と主張するとどうでしょうか。

別居直後の一人暮らしの状況、それによる寂しいという気持ち、そのような目の前の状況や気持ちにとらわれすぎると、将来が見えなくなってしまいます。

再婚して家族が増えるかもしれません。その時、いまと同じエネルギーで同じ頻度で面会交流を実施することが可能でしょうか。

成長した子どもにとって、頻回な面会交流は負担になっていないでしょうか。

そのときになってから「あのとき、将来を見据えて判断しておけばよかった。」と後悔しても遅いのです。自分の目の前にある選択肢と、それぞれの選択肢を取った場合の未来を検討することが大切です。

4 感情よりも理性

離婚には、「憎しみ」、「悲しみ」、「絶望」といった負の感情がつきものです。

特に、相手の不貞行為や借金問題が発覚し、青天の霹靂を経験した方は、強い感情に支配され、「もう生きていても仕方がない。」、「何も考えられない」といった絶望感に襲われることがあります。

また、怒りの感情が強い場合、相手の全てを否定したり、徹底的に戦いたくなったりします。

例えば、相手の不貞行為が許せず、子どもを連れて雲隠れしたとします。

しかし、その後の養育費の請求はどうするのでしょうか。

「あんな人から養育費をもらわなくても、立派に子どもを育ててみせる」という気持ちもあるかもしれません。

しかし、経済的な余裕はあるにこしたことはありません。また、ちゃんと別居親からもお金をもらっているという認識は、子どもにとってもとても大切です。

相手への憎しみから、懲罰的な意味合いを込めて子どもに会わせなかった場合、どうなるでしょう。

相手を苦しめている、相手のいいなりになっていない、という感覚は、一時的にあなたに満足感をもたらすかもしれません。

しかし、その後、相手が面会交流の調停を申し立ててきたらどうでしょう。調停でも合意ができず、1年間にも及ぶ裁判所通いがはじまり、挙句の果てには子どもまで巻き込むことになりかねません。そして、最終的に「会わせなさい」と結論が出たら・・。

何よりも大切なのは、感情よりも理性を優位にすることです。

5 まとめ

ここまで読んでくださったみなさんは、お気付きかもしれません。

それぞれの見出しとなっていることを見直してみましょう。

・事前準備(計画性)

・専門家のサポート

・長期的・多角的視野

・理性的な判断

この4つのことは、離婚に限らず、何か大切なことを成し遂げたいときに共通する注意点だと思いませんか?

例えば、転職です。

転職先の企業のリサーチ、円満に退社するための根回しといった事前準備、キャリアアドバイザーやリクルーターといった専門家の活用、転職先企業に対する長期的・多角的な分析、「今の会社が嫌だから転職したい」という衝動的な理由ではなく、「今の仕事をしていても、おそらく発展的な未来はない」といった理性的な判断。

このように、先に挙げた4つの条件は、人生の一大事に立ち向かう際、とても大切な要素になってくるのではないでしょうか。

まずは、頼れる専門家を見つけましょう。

そうすれば、事前に準備しておくことを指示してくれます。また、当事者では難しい、長期的・多角的視野をもった理性的な判断をしてくれることと思います。

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