離婚相談

モラハラ相談の解決パターン

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今日は、離婚カウンセリングや夫婦カウンセリングで聞かれるモラハラに関するご相談について紹介します。モラハラは、ただひたすら耐えるものや諦めるものではありません。何らかの解決が可能だということを知っていただきたいと思います。

モラハラについてはこちらもご覧ください。
モラハラ夫と夫婦不和からの離婚

   1 相談の入口

1-1 離婚カウンセリング

最初から離婚を念頭においておられる方は、離婚のご相談ということでカウンセリングに来られます。

そして、その中で、離婚したい理由として夫や妻のモラハラ行為が語られます。

モラハラの性格上、「こんなことがあったのがきっかけで」という明確なものはありません。どちらかというと、長年にわたって繰り返されるモラハラ的言動に耐えられなくなるというパターンが多いように思います。

そのため、離婚に対しても「いついつにはっきりと決断しました」という感じではなく、「本当にもうしんどいので限界です。」、「離婚しかないように思うんです。」といった具合に語られます。「離婚したい」という能動的な感じより、「離婚しかない。」という追い詰められたニュアンスです。

モラハラのお悩みをうかがっていると、「モラハラは精神的DVである」ということを実感します。長期にわたって繰り返され、相手を無力にさせるほどの暴言がありながらも、表面的・外見的には「いい夫(妻)」に見える点などが、DVと共通しています。

1-2 夫婦カウンセリング

離婚はしたくないけれど、夫(妻)のモラハラ行為を何とかしたいという方は、夫婦カウンセリングのご相談に来られます。「夫婦」という二者関係では、どうしても上下関係ができてしまい、モラハラ的言動が出てきます。そのため、相手のモラハラに抗議したり、直してもらおうとしても、結局「自分の方が悪い」という結論にされ、悔しい思いをするのです。

最初から、「二人では話合いができそうにない。」ということでご相談に来られる方もいますし、「話合いをしたけれど、やっぱりだめだった。」ということで夫婦カウンセリングを希望される方もいます。

1-3 離婚か修復か明確でない方

相談の段階では、離婚なのか修復なのか、明確に決まっていない方も多くいます。とにかく、「夫(妻)のモラハラのことで相談したい。」ということで来られます。そして、お話を聞いていくうちに、「離婚しかないのかしら」とか、「一度、夫婦カウンセリングを受けてみて、それでもだめだったら離婚しよう。」といった具合に、徐々に結論を出していかれます。

   2 相談内容

2-1 心理カウンセリング的相談

モラハラは精神的DVでもあり、モラハラ被害者の多くは、精神的に大きなダメージを受けています。そのため、「離婚か修復か」という結論を出す前に、まずは、そのダメージからの回復が必要になります。

これまで受けてきた具体的なモラハラ行為について、そして、そのモラハラ行為を受けてどのような気持ちになったのか、そういうことを話題にします。みなさん、これまで誰にも相談できなかった不満や辛さを涙ながらに吐露されます。相手の行為を口にしながら、相手の言動の理不尽さに改めて気付き、怒りの気持ちが抑えられない方もいます。

そのような「感情の吐露」は、何の解決も生まないと思われるかもしれません。しかし、実は、とても大切です。

これを読んでくださっているみなさんの多くは、配偶者のモラハラに悩んでいる方だと思いますが、その悩みを包み隠さず、思いのままに吐き出したことがありますか?

もしかしたら、友人や親族に相談したことがあるかもしれません。しかし、包み隠さず、ありのままに心情を吐露し、それを受け止めてもらうということはなかったのではないでしょうか。どこかに、気まずさ、恥ずかしさ、遠慮といった気持ちがあったのではないでしょうか。

カウンセリングでは、専門家があなたに問い掛け、気持ちを引き出していきます。また、「何を言っても大丈夫」という受容的な雰囲気の中で話すことができます。そのため、1,2時間も話をされると、とてもすっきりとした様子に変わる方が多いように思います。

ただ、カウンセリングで回復したとしても、自宅に帰ればまたいつものモラハラが待っています。そのため、①その後もカウンセリングを続けながらもちこたえる方、②夫婦関係の改善に乗り出す方、③離婚に向かう方、の三者に分かれることになります。

2-2 夫婦関係を修復・改善

配偶者のモラハラをなおすことは簡単ではありません。そのため、一度の夫婦カウンセリングですべてが解決するということはあまり期待できません。そもそも、モラハラをしている側にとっては、夫婦カウンセリングに対するニーズがなかったりするので、カウンセリングに臨む態度がまず違います。

そのため、あまり乗り気ではないけれど、「このままではあなたとやっていく自信がない。ついてはカウンセリングを一緒に受けてほしい。」と言われ、渋々やってくる人がほとんどです。モラハラ加害者というのは、相手が嫌いでモラハラ行為をしているのではないため、離婚を避けたいと言う気持ちはあるのです。

夫婦カウンセリングは、お互いのお互いに対する理解を深めるところから始めます。この点については、モラハラ夫婦でも同じです。一方的にモラハラ行為を責めるような夫婦カウンセリングでは、効果が上がらないどころか、次回のカウンセリングにモラハラ加害者が来ることはないでしょう。

まずは、お互いの気落ちを理解し、その上で改善・修復方法について話し合いをしていくことになります。

2-3 離婚に向けての相談

最初から離婚カウンセリングに来られる方の多くは、既に離婚を念頭に置かれています。また、入り口は離婚ではなかったけれど、いろいろ相談をしているうちに、「離婚」という結論に至る方もおられます。

しかし、多くの場合、モラハラ被害を受けているのは妻であり、子どもを抱えた専業主婦の場合、離婚は簡単ではありません。

モラハラは、証拠をつかみやすい不貞行為や身体的DVと違い、慰謝料をもらうのが難しかったりします。また、離婚事由としてさえ認めてもらえず、数年間の別居を経た後でなければ、離婚が成立しない場合もあります。

そのため、離婚した場合の経済的なシミュレーションをしたり、離婚までの道のりを考えたり、必要に応じて、弁護士さんを紹介したりしながら、具体的な解決策を考えていくことになります。

離婚に至るまで、段階的に相談に来られる方もおられますし、道筋がついた段階で、カウンセリングを卒業していく方もおられます。

   3 ひとりで悩んではいけないモラハラ

ここまで、モラハラのご相談に来られる方の相談パターンをご紹介してきました。しかし、「モラハラ」という行為は幅広く、何がモラハラにあたるかもはっきりとして定義はありません。また、受ける側の受け止め方によっても、その行為がモラハラだったり違ったりします。そのため、モラハラの相談をひとくくりにすることは難しく、お悩みの深さも人それぞれです。

「これはモラハラなのか、そうでないのか。」ということで悩まれる方もおられます。しかし、その行為がモラハラという名前がつくのか、つかないのか、実はそんなに重要なこではありません。大切なことは、繰り返される配偶者からの心無い言動で苦しんでいるという事実です。

相談に来られた方の多くは、「モラハラを解決できる方法があるとは思いませんでした。」、「モラハラは耐えるしかないと思っていました。」ということを言われます。しかし、1人で抱え込まず、是非、専門家にご相談ください。自分の傷付いた心の癒し、気持ちの整理、将来の向けての展望・解決策などが得られることと思います。

離婚テラスでもカウンセリングをお受けしております。
離婚テラスのカウンセリング

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