面会交流

どうする!?クリスマスと年末年始の面会交流

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もうすぐ子どもにとってはウキウキな季節がやってきます。

12月にはクリスマスと大晦日、1月にはお正月が待っています。サンタさんからプレゼントをもらったり、クリスマスパーティーでケーキを食べたり。年末は特別に夜更かしを許してもらって、親族で紅白歌合戦を見たり、年越しそばを食べたり。そして、お正月には新しい洋服でおせちを食べ、お年玉をもらってと、楽しいこと尽くしです。

しかし、面会交流とからめて考えるとき、結構、やっかいな時期だったりするのです。

今回は、イベントごとがたくさんのこの時期の面会交流をもめることなく楽しく乗り切るポイントをお伝えしたいと思います。

   1 別居親のみなさんへ

1-1 イベントにこだわらない

いきなり今回のブログの本質に触れる話題ですが、イベントにこだわる面会交流はあまりよくありません。

家裁調査官時代にも、面会交流調停で困った事態になることがありました。それは、別居親がイベントや行事に関係する面会交流を事細かに求める主張をしてくることがあるからです。

クリスマスや年末・年始に限らず、子どもの誕生日やお盆休み、GWといったあらゆる休暇に面会交流がしたいというのです。

こういった別居親の視点は、「自分のこだわり」にあります。

けして、「子ども」ではありません。

自分が子どもと楽しくイベントを楽しみたいという気持ちや、親権を取れなかった代わりに、全てのイベントを自分優先にしてほしいという主張の表れだったりします。

以前、ある別居親の方からこんなことを言われたことがあります。

「GWや年末年始など、長期休暇は苦痛でしかない。長期休暇が楽しいのは、一緒に楽しめる相手がいる人だけ。」というのです。

確かにそうかもしれません。特に、クリスマスやお正月などは、街全体が楽しい雰囲気に包まれます。寂しい気持ちを子どもと会うことで癒したいと思うのを責めることもできません。

しかし、子どもや同居親の都合を考えない自分本位な面会交流は、子どもが本心から楽しめません。その結果、面会交流の中断やキャンセルにつながり、別居親のマイナスとしてかえってきてしまいます。

1-2 臨機応変に対応

この時期には、子どもが楽しみにしている行事やイベントが目白押しです。お友達とのパーティーをはじめ、何かのクリスマスイベントや同居親側の親族の集まりなどと面会交流がかぶってしまった場合、臨機応変に変更する姿勢が大切です。

無理やり会ったところで、残念な気持ちでいっぱいな子どもは別居親との面会交流を楽しむことができないでしょう。もっとひどくすると、自分から楽しみを奪った別居親を嫌いになってしまうかもしれません。

「決めたとおりに会わせろ。」、「約束したはず!」は禁物です。

1-3 この時期ならではの楽しみも

 

ここまで別居親に我慢を強いるようなことばかりでしたが、別居親のみなさんにもこの時期ならではの楽しさを味わっていただければと思います。

例えば、いつも直接交流ができている方でも、特別にクリスマスカードを送ってみてはどうでしょうか。クリスマスの音楽が流れるカードやきらきら光るカードなど、今は子どもが喜びそうなカードがたくさん販売されていますので、書くことが苦手な方でも大丈夫です。一言、「楽しいクリスマスを!」と書いて送ってあげてはどうでしょうか。

また、クリスマスのプレゼントを一緒に買いに行くのも楽しいと思いますし、別居親宅に飾るクリスマスツリーの飾りを一緒に買いに行ったり、一緒に飾り付けをするのもいいかもしれません。一人暮らしの大人がクリスマスツリーを飾ることはあまりないと思いますが、一人になったときでも、ツリーを見れば、子どもと楽しく飾った記憶が蘇ってくることと思います。

また、お正月には、お正月ならではの遊びを楽しむのもいいものです。

お正月の三ケ日に面会交流ができる人はそう多くはないと思います。しかし、三ケ日にこだわらずとも、お正月の雰囲気を楽しむことはできます。面会交流の際に凧揚げをしたり、ぜんざいを食べたり、福笑いを作って遊んでみるのもいいと思います。少し遅れた初詣も意外と混んでいなくていいものです。

最近は、忙しくて正月らしいことをしてやれない同居親も増えていることと思いますので、別居親が日本ならではの正月文化を教えてあげられれば、子どももきっと喜んでくれるのではないでしょうか。

   2 同居親のみなさんへ

2-1 不平等感のない行事配分を

同居親としては、当たり前のように全ての行事を子どもと過ごしたいと考えると思います。いつも苦労して子どもを育てているのに、楽しいところだけ持っていかれては困る、いいとこどりしないでほしいという心理が働くことと思います。

しかし、子どもと離れて暮らす親にとっては、大変な日々の子育てさえ羨ましかったりします。大変なら親権を譲ってほしいという気持ちだってあるかもしれません。

そのため、年末と年始を分けたり、両方無理ならクリスマスに面会交流を設定するなど、ある程度平等感のある割り振りを心掛けましょう。

何と言っても、年末年始の行事を子どもと一緒に過ごすことは、「家族」という感じが増し、別居親にとっては特別感があったりします。

2-2 別居親の両親など、親族とのかかわりも認めましょう

以前にも書いたことがありますが、別居親のみではなく、別居親の両親も交えての面会交流は、子どもにとってもメリットがたくさんあります。

そして、この時期のイベントは、親族で集まることも多いものです。「祖父母には会わせないでほしい。」、「面会交流の基本は親と子どもの交流のはず」と頑なな姿勢を見せず、別居親の親族も一緒に子どもに触れ合える機会を大切にしましょう。

   まとめ

この時期の面会交流は、ことのほか「子どもの福祉」の視点が求められます。

子ども自身にも楽しみなイベントがたくさんあります。面会交流のために、それらの楽しみを奪うことのないよう、気遣いが必要です。

また、体調を崩しがちになるのもこの時期です。イベント続きで生活が不規則になったり、時期的にも風邪をひきやすかったりします。何よりも子どもの体調を優先し、臨機応変に対応する姿勢が求められます。

間違っても、年末年始に両方の親族と会わせるため、遠方に住む同居親の親族に日帰りで会いに行き、とんぼ返りした翌日は早朝から別居親の親族に会いに行くというような無理な日程はやめておきましょう。

また、子どもの年齢が大きくなってくると、年末年始のイベントでさえ、友達が優先です。子どもが行事ごとにお腹いっぱいになっているのに、親の満足のためにイベントを詰め込むのも問題です。

子どもがクリスマスやお正月を友達と楽しみたいというのであれば、親はいつもと変わらない日常のかかわりで我慢することも必要かもしれません。

個人的には、最近の子どもはイベントが多すぎるようにも思います。クリスマス一つとっても、幼稚園や学校でクリスマスイベントがあり、学童であり、友達ともあり、そして家族とも・・・となると、イベントの重みも変わってきます。イベントを子どもと楽しみたいのは、親の方だけかもしれないと思ったりもするのです。

大切なのは、イベントにこだわるのではなく、子どもと楽しい時間を過ごすことです。同居親も別居親もこの視点を忘れず、子どもがいつもと変わらず面会交流を楽しめるよう配慮できれば素晴らしいです。

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