お子さんのいるご夫婦へ

子どものいる夫婦が離婚時にしてはいけない10のこと

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お子さんのいるご夫婦にとって、離婚は夫婦だけの問題ではなく、子どもも含めた家族全体の問題です。

そして、離婚に際し、「子どもに悪影響があるのではないか」、「子どものためには離婚しない方がいいのではないか。」と悩まれる方も少なくありません。

しかし、親の離婚が子どもに与えるのは、マイナスの影響だけではありません。やり方さえ間違わなければ、「子どものためになる離婚」もあり得ると思います。

今回は、親の離婚を子どものマイナスにしないために気を付けたい、「やってはいけないこと」についてお伝えしたいと思います。

1 子どもの前でけんかをしない

1-1 けんかは一切だめ?

 

子どもの前で、いつも夫婦仲良くニコニコしている必要はありません。

逆に、ときに言い争ったり、無視したり、素っ気ない態度を取ったり、そんな夫婦の方が現実的で夫婦の姿として健全かもしれません。

子どもは、親の姿から異性関係の基礎を学びます。

そのため、「夫婦はいつも仲良くしているもの」とインプットされるより、「けんかと仲直りを繰り返して絆を深めていくもの」くらいの認識を持ってもらった方がいいくらいです。

1-2 激しいけんかはダメ

ただ、離婚を考える夫婦のけんかはそんなに甘いものではありません。

相手を徹底的に否定したり、激しくどなり合ったり、ときには暴力が伴う場合もあります。

そんな「徹底的なけんか」は、やはり子どもには見せてはいけません。

1-3 子どもの反応

激しい夫婦げんかを見てしまった子どもは、いろいろな反応をします。夫婦げんかが始まりそうなとき、ふと横を見てみてください。

子どもの色々な反応が見えてくると思います。

1-3-1 いい子になろうとする

子どもは、他罰的な大人と違い、とても自罰的です。

そのため、年齢が低ければ低いほど、パパとママがけんかするのは自分のせいだと思うのです。

自分がいい子でないからパパとママがけんかする、自分がいい子になれば、パパとママは仲良くしてくれる。

そんな風に考える子どもは、両親のけんかが始まると急に部屋の片づけを始めたり、勉強を始めたりします。

自分までもが悪さをして迷惑をかけてはいけない、親の怒りが自分に向かないように、そんな気持ちもあるかもしれません。

1-3-2 夫婦仲を取りもとうとする

少し年齢が大きくなってくると、一生懸命に夫婦の仲を取り持とうとする子どももいます。

夫婦げんかが始まりそうになると、面白いことをして笑わせようとしたり、突然話しかけて気をそ引こうとしたりします。

1-3-3 心が萎縮する

夫婦げんかが「暴言、暴力」の域に入ってくると、もう子どもは対応しきれません。

その場で固まってしまう子、自分の部屋に閉じこもる子、さらには布団の中に入って泣いてしまう子、いろいろな反応があります。

自分なりのやり方で、小さい心が壊れてしまわないように耐えているのです。

2 子どもに相手の悪口を言わない

子どもに悪口を言わないというのも、とても大切なルールです。

子どもに妻や夫の悪口を言う心理はいかに⁈

2-1 夫にありがちな妻の悪口

夫にありがちなのは、妻をバカにしたような悪口です。

「お前の母親は一銭も稼げない人間だ。」といった、専業主婦の母親を見下した悪口です。

また、妻が夫に不貞をされた場合、それを子どもに隠そうとすることが多いのですが、妻に不貞をされた夫は、子どもにそのことを言ってしまう傾向があるように思います。

「お前のはママは、お前を捨てて男を選んだんだ。」

というようなことを言ってしまうのです。

2-2 妻にありがちな夫の悪口

妻の夫に関する悪口で圧倒的に多いのが「お金をくれない」というものです。

同居中は主に、夫の稼ぎと家計管理に関する悪口です。

「お父さんの稼ぎが悪いから、うちは〇〇が買えない。」

「パパはケチでママにお金を渡してくれない。」といった悪口です。

そして、別居後は、婚姻費用に関する悪口に変わります。

「パパがお金をくれないから、〇〇ちゃんはピアノを続けられないの。」

「お父さんは自分だけいい生活をして、私たちには貧乏させるのよ。」といった具合です。

子どもには、父親が十分な婚姻費用を支払っているかの判断なんてできっこありません。

母親の言うことを盲信するだけです。

2-3 親の悪口を聞いた子どもの気持ち

子どもは大抵、親が好きです。虐待されていたって、親のことを嫌いになれない子どももいます。

そんな子どもに親の悪口を吹き込むことは、子どもの気持ちを混乱させることになります。

また、子どもは、両方の親からできている存在です。

片方の親の悪口を言われることは、自分の半分を否定されているような気持ちにもなります。

親である皆さんにもそれぞれ親御さんがいると思います。

父親から母親の悪口(しかも徹底的な)を聞かされたとしたら、母親が父親を徹底的に否定したとしたら、あなたならどんな気持ちになるでしょうか。ご自分に置き換えてみれば、少し子どもの気持ちが分かるかもしれません。

3 子どもに相談しない

子どもの年齢が比較的高いと、ついついやってしまうのが「相談」です。

家庭内のことを気安く相談できる友人もいない、ましてや高齢の両親に心配もかけられない、となると、一番身近にいて状況を理解している子どもに色々と相談したくなってしまいます。

親に相談された子どもは、「自分がしっかりしなければ」という感覚を持ちます。いわゆる「アダルトチルドレン」に近い感覚です。

しかし、子どもはあくまで子どもです。親の離婚の相談役は荷が重すぎます。

4 曖昧な態度を見せない

子どもは、両親の不和に不安を感じ、心が揺れています。

一方で、どんな子どもでも、心の底では「家族みんなで一緒に暮らしたい」という願望を持っていたりします。

そのため、親の気持ちが揺れているのが見て取れると、「もしかしたら離婚するかもしれない。」、「いや、元に戻るかもしれない。」と不安な気持ちが増してしまいます。

まだ何も分からない段階で子どもに離婚の可能性を切り出したり、離婚するしかない状況なのに「やっぱりパパとママは一緒がいいよね。」などと期待させるようなことを言うのは控えましょう。

5 説明を怠らない

子どもは、両親の離婚にいろいろな疑問を持っています。

一方で、親の顔色をみることもとても上手です。

また、離婚がタブーな話題であることもよく分かっています。

そのため、心の中ではいろいろな疑問が渦巻いていたとしても、

「ママ、今大変そうだから・・・。」

「パパ、ママとのことは聞かれたくなさそう・・・。」

と自分からは質問をしないことがあります。

「うちの子、察しがいいから、大体分かっていたはずです。」、「何も聞かれなかったので、特に説明はしませんでしてた。」ではなく、きちんと説明をしてあげてください。

子どもに離婚を説明する本

6 子どもの日常生活を大切にする

親が離婚に揺れているときというのは、知らず知らずのうちに生活に支障が出ていることがあります。

気持ちに余裕がないと、ついつい家事が億劫になってしまったり、いつもはできていることができなくなるからです。

また、弁護士との打ち合わせや裁判所に提出する書類の作成、インターネットで情報を検索するなど、普段はしないことに時間を取られたりもします。

そのため、子どもの食事や睡眠時間に影響を及ぼしたり、保育園や幼稚園の持ち物の準備が整わなかったりします。

遅刻や忘れ物は、子どもによっては、意外にダメージが大きいものです。

大変なときこそ、日常生活のルーティンを大切にしてほしいと思います。

7 子どもに決めさせない

よく、「どっちの親についていきたいかは子どもに決めさせます。」という方がいます。

確かに、子どもの年齢が大きい場合、子どもの意思が一番大切だったりします。

しかし、そんな場合でも、最終的な決断は親がするよ、というスタンスが大切です。

なぜなら、子どもは、選ばなかった親に対し、「見捨ててしまった。」、「悪いことをした」という感情を持つことがあるからです。

8 子どもの気持ちも聞く

先ほど、子どもに決めさせてはいけないと書きましたが、しかしながら、やはり子どもの気持ちを聞くことは大切です。

日本では、親の離婚に関し、子どもは蚊帳の外です。

しかし、子どもだって家族の一員です。

最後に決める(責任を持つ)のは親だけれど、子どもの気持ちもしっかり聞いた上で判断する、というスタンスが大切です。

離婚に関する子どもの気持ちを聞く難しさ

9 再婚を急がない

若い夫婦の場合はもちろん、何歳で離婚したって、再婚の可能性があります。

そして、再婚自体は子どもに新しい親や家族を作ることであり、プラスの側面もたくさんあります。

ただ、時期が大切です。

子どもにとって、「お父さんが二人いる。」、「生んでくれたママと育ててくれるママがいる」という事情は、ときに理解に時間がかかることがあります。

また、一緒に暮らさない方の実の親のこともとても気にしています。

じっくりと時間をかけて、子どもの理解と適応を待ってほしいと思います。

10 自分の人生を諦めない!

そして、これが一番お伝えしたいことでもあります。

離婚の前後というのは、とても気持ちが落ち込んだり、自分は不幸だと思ってしまったりします。

しかし、子どもは、そんな親の姿を見るのが何よりつらいのです。

すぐには難しくても、前を向き、自分自身の人生を楽しみ、輝く姿を是非お子さんに見せてあげてほしいと思います。

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